神社散歩

住宅街の活気あふれた方位神・大将軍八神社です|京都市上京区

きつね
きつね
今回の神社散歩は、住宅街の中に潜みつつ活気に溢れた大将軍八神社についての紹介です。

西大路七福社のご利益めぐりとして令和2年2月に大将軍八神社を参拝。

北野天満宮の近くで、商店街なども近くに並ぶ住宅地にあるんですが、中のスペースの広がりと氏子さんたちの活気がすごくて驚きました。

ちょうど節分際のまっただなかだったこともありますが、小さな神社であるにもかかわらず相当な活気にあふれていましたね。

それでは大将軍八神社を巡っていきましょう。

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由緒・御祭神

ご祭神は、

  • 大将軍(素戔鳴尊)(スサノオノミコト)
  • 太歳神(天忍穂耳命)(アメノオシホミミノミコト)
  • 大陰神(市杵嶋姫命)(イチキシマヒメノミコト)
  • 歳刑神(田心媛命)(タギリヒメノミコト)
  • 歳破神(湍津姫命)(タギツヒメノミコト)
  • 歳殺神(天穂日神)(アメノホヒノカミ)
  • 黄幡神(活津彦根神)(イクツヒコネノカミ)
  • 豹尾神(熊野櫲樟日命)(クマノクスヒノミコト)

となります。

大将軍というのは、陰陽道での方角の神様のことです。

陰陽道で方位の吉凶を司る神様としては、

  • 大将軍(だいしょうぐん)
  • 太歳神(たいさいしん)
  • 大陰神(たいおんしん)
  • 歳刑神(さいけいしん)
  • 歳破神(さいはしん)
  • 歳殺神(さいせつしん)
  • 黄幡神(おうばんしん)
  • 豹尾神(ひょうびしん)

の合わせて八将神(はっしょうじん)がいらっしゃいます。

社殿によると平安京建都の際に、北西角の守護神として大将軍堂が造営されたのが始まりとのことで、日本固有の神様がお祀りされていたわけではありません。

江戸時代の入ってから大将軍を含めた八将神として大将軍八神堂とも呼ばれるようになります。

方角の神様全体の信仰が浸透していったようです。

その後、明治時代に神仏分離令が発せられたことから、八坂神社との縁により主祭神をスサノオノミコトとし、スサノオノミコトとゆかりのあるあわせて八神が陰陽道の方位の神様と結びつけてお祀りされるようになります。

神社の由緒書では、

 当社は、平安建都の際に都城の方除(ほうよけ)守護神として大内裏の北西角(天門)の地に造営されたのが始まりとされ、当初は大将軍堂と称したが、江戸時代初期になって大将軍社と改められ、更に大将軍八神社となって現在に至っている。
 大将軍とは、陰陽道にいう星神天大将軍で、方位をつかさどる神である。このため、建築・移動・旅行などに関し、方除け、厄除けの神として世間の崇敬を集め、その時々の権力者達も当社を厚遇したといわれる。
 当社には、平安時代中期から鎌倉期にかけての大将軍信仰高潮期に奉製された「神像」百余体が所蔵されている。このうち、武装像、束帯像、童子像合わせて八十体が昭和四七年(1972年)に重要文化財に指定された。いずれの像も、独特の表情、装束で異彩を放っており、興味深い。また、陰陽道に基づく古天文歴道資料(府指定文化財)も蔵されている。

と記されています。

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境内案内

細い路地に面して鳥居があります。

【手水舎】
鳥居をくぐって右側に手水舎が。

【社務所】
その奥に社務所です。

【三社】
鳥居をくぐって左手に摂社の三社が見えます。

お祀りされている三社は、

  • 命婦神社・・・女性の守護
  • 厳島神社・・・芸能
  • 猿田彦神社・・導き

となります。

【五社】
その横には五社が。

この日は節分際のため多くの氏子さんが境内にいらっしゃったため、五社の撮影ができませんでした。

お祀りされている五社は、

  • 恵比寿神社・・・商売
  • 稲荷神社・・・開運
  • 天満宮・・・学問
  • 長者神社・・・金運
  • 金毘羅神社・・・交通安全

となります。

【本殿】
正面の星は、もともと大将軍が星神であることと関連しているのでしょう。

【大杉大明神】
本殿裏側の地主神社のことです。

【いかり】
本殿裏のたぶん船の錨だと思います。

航海と方位や星というのは密接に繋がりますからね。

航海の安全を祈願したものでしょうか。

【方徳殿】
こちらに百体以上の神像が所蔵されています。

(大将軍像)

【大金神神社・歳徳神社】
金神(こんじん)というのは方位神の1つみたいです。

残念ながらこちらの写真を撮り忘れてしまったので、近いうちに再度参拝してアップします。

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お守り、お札、御朱印など

きつねが参拝した際は、方位除けのお札を10体受けられる方もいらっしゃいましたね。

小さな神社ですがお札やお守りが豊富にあります。

【お守り】

【お札】

【御朱印】
金の御紋の印があったり、方位の朱印が押されていたり、てなかなか素敵な御朱印をお受けできます。

【その他】
その他、豊富な飾りを受けることができます。

【行事】
たまたま節分祭の日だったんですよね。

近所の幼稚園児が豆まきを楽しんでいます。

(年間行事予定)

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アクセス

きつねが参拝したときは平野神社から歩いてだったのでなかなかの距離がありました。

北野天満宮からはすぐ側なので、北野天満宮をめざすルートが良いかと思います。

住所:京都市上京区一条通御前西入西町48

  • 京都駅から市バスB3乗り場205系統西大路・金閣寺行
  • 北野白梅町下車 B2乗り場50系統二条城・北野天満宮行
  • 天満宮下車

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