厄年

数え年と満年齢|神社のお参りはどちらを基準にすべき?それぞれの由来もあわせて

きつね
きつね
今回は数え年について満年齢と比較して考えてみるよ!

神社での行事は数え年が基本となりますが、なぜ数え年で考えるんでしょうね。

満年齢で考えるのはダメなのでしょうか。

この記事では、神社行事と数え年、満年齢の関係について掘り下げていきます。

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年齢の数え方

基本的なところですが、最初に数え年と満年齢の定義について整理します。

それぞれ、

  • 数え年:生まれた年を1歳とし、あと新年を迎えるごとに1歳ずつ加えた年齢
  • 満年齢:誕生日ごとに1歳を加えていく、年齢の数え方

出典:大辞林

とされています。

数え年が用いられる理由

神社での行事は数え年で行われるのが基本ですが、その理由は、

  • お正月に各家庭で歳神様を迎えて五穀豊穣を祈ることから、その時に合わせて家族全員が1歳ずつ歳をとることがふさわしいと考えられたから
  • 昔、日本には「ゼロ」の概念がなく、生まれた日から1歳と考えていたから
  • 神社ではこのような日本の伝統的な考え方を継承していく役目があるから

参考:『神社のいろは』

です。

満年齢の由来

では、もう1つの年齢の数え方である満年齢の考え方がいつから日本に定着するようになったかというと、明治以降のことになります。

明治5年11月9日の詔書により、それまで用いられてきた太陰太陽暦(旧暦)が太陽暦(新暦)に改められます。

開国によって、当時世界に普及していた太陽暦(グレゴリオ暦)を使用する必要がでてきたからです。

旧暦は数年に一度、約1か月間の誤差が生じてくるため、年によっては同じ月が2回重なる閏月がありました。

例えば、年によっては5月が2回重なるとか。

でもそれは誕生日による年齢加算には適さないものでもあったんですね。

先ほどの例だと、5月が誕生日の人は、年に2回誕生日がきてしまうことになるからです。

ちなみに、時刻法も、1日を十二支にあてて数える不定時制でしたが、1日24時間の定時制に切り替えられことになります。

暦と時刻の近代化が進んだわけですね。

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数え年じゃなきゃダメ?

結局、

神社の行事は数え年じゃなきゃダメなのか?
満年齢で考えるのはダメなのか?

という点が疑問として残りますね。

そもそも神社では、昔は数え年を用いざるをえなかった背景もありましたが、今では習俗の継承という目的が大きくなっています。

ですから、神社本来の考え方としては、実は数え年にこだわる必要というのはないのです。

この点は、神主さんも

神主さん
神主さん
数え年と満年齢がありますが、これについて神社界で決まったルールはありません。

神社は基本的に数え年齢で記載しているし、占いも数え年齢ですが、実際そうしなければいけないという理由はないのです。

ですので、むしろ現代では満年齢の方がいいのでは、というのが私の考えです。

とおっしゃっています。

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まとめ

神主さんが、「数え年にこだわる必要はない」、とおっしゃっているのってちょっと意外な気もしますよね。

でも、馴染みのある満年齢でもよいとわかるとちょっと安心するのはきつねだけでしょうか。

大切なのは、正しい知識を持ちつつ、自分にしっくりくる方法やタイミングでお参りすることかなと思います。

あなたの開運を心よりお祈りいたします。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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