稲荷神社で見られる稲荷鳥居の特徴といえば、なんといっても
鳥居が赤いこと!
ですよね。
こちらの画像のように。
(伏見稲荷大社・東丸神社)
(今宮神社・地主稲荷社)
ご覧のとおり、厳密には、赤よりも少し黄色がかった明るい色なので朱色と呼ぶのが正しいですが、この記事ではわかりやすく「赤色」として進めていきますね。
稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社にいたっては、赤く塗るのは鳥居だけじゃなく、本殿までもが同じような「丹塗り(にぬり)」(水銀や鉛が含まれた赤土を使った顔料で塗る技法)が施されていて明るくてきれいです。
(伏見稲荷大社・本殿)
(伏見稲荷大社・内拝殿)
(伏見稲荷大社・外拝殿)
このように本殿にいたるまで丹塗りを施すことを「稲荷塗」と呼ぶそうです。
では、なぜ稲荷神社の鳥居がこのように赤い色で塗られるのかというと、
赤色は、生命・大地・生産の力を象徴するもので、稲荷の神さまの御霊の働きを表すものと信じられているからです。
神道にも大きな影響を与えた陰陽五行説では、赤は、女性とか活力、火、南、血肉などを表現する色と考えられているので、そうした陰陽道の考え方が鳥居の色にも影響を与えたとも言われています。
他に、赤には魔除けとしての意味もあるとの考え方もあります。
いずれにしても稲荷神社の鳥居が赤色なのは、稲荷の神さまの生命力などのポジティブさや力強さを表現したものというわけですね。
みなさんも稲荷神社に参拝される際には、赤い鳥居の意味を思い出しながら鳥居をくぐるとご神威をより一層受けとることができますよ。
そのほか、稲荷神社の鳥居の特徴についてはこちらでまとめています。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさまの開運を心より祈念いたします。