稲荷神社

伏見稲荷の千本鳥居の謎に迫る!その意味や行き方は?誰でも建てられるってほんと?

牛太郎
牛太郎
伏見稲荷大社といえば千本鳥居が有名だよね。
すっごい神秘的でフォトジェニックな感じ♪
でもさ、どうしてあんなにたくさんの鳥居が建ってるんだろ?
きつね
きつね
あの千本鳥居を見ればそれ気になるよね。
しかも、伏見稲荷大社の鳥居は千本鳥居だけじゃないしね。
稲荷山の参道という参道に鳥居が建ってるんだよ。

あの有名な伏見稲荷大社の千本鳥居

雑誌や書籍、テレビで見かけたことがない人はいないんじゃないかってくらい有名ですよね。

でも、どうしてあんなにたくさんの鳥居が並んでいるのか、有名なわりにその理由についてはあまり知られていないのではないでしょうか。

いや、ま、ミステリアスなところがまた良いんですけどね。

ただ、きつね的には気になって仕方がないんです。

裏稲荷山の麓に住む稲荷文化圏の人間としてはとことん追求したいわけです。

そこでこの記事ではあの千本鳥居の謎に迫っていきたいと思います!

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千本鳥居の意味

千本鳥居について説明する前に、そもそも鳥居にはどんな意味があるのかについておさらいしていみましょう。

ネタ元はこちらの記事となります。

神社の鳥居の意味|くぐり方は?起源についてもわかりやすく解説します 突然ですが、地図上のこの記号、なにを表しているかわかりますか? ほとんどの人がわかると思いますが、...

そこで紹介している鳥居の意味は、簡単にまとめると、

神社という神聖な場所と外の俗界とを隔てる建造物

となります。

神さまの世界と俗界との境目の目印ということで鳥居があるので、そこをくぐるときには神聖な地に足を踏み入れますということで、おじぎをしてから鳥居をくぐるわけですね。

あと、鳥居の起源として、願いが「通る」が転じて鳥居と呼ばれるようになったとも考えられています。

さて、これら鳥居の意味についておさえたところで、こちらの千本鳥居についてです。

まず、千本鳥居においては、「鳥居」という名前がついているのに、神さまの世界と俗界との境目の役割を果たすものではありません。

そもそも、境目の目印としての役割を果たすのはこちらのような鳥居がすでにあります。

(伏見稲荷大社 一の鳥居)

むしろ、千本鳥居は、願いが「通る」の意味合いが重要です。

さらに、願いが「通る」という意味合いを重視すると、そこから進んで、願いが通った(かなった)ために稲荷山の神さまに感謝する気持ちを表す意味合いも出てきます。

そう、千本鳥居というのは、

願いが通るようにと祈る気持ちと、願いが通ったためにお礼する気持ちで奉納された鳥居
が数多く集まった結果

なんです。

なお、鳥居が朱色をしている意味についてはこちらで解説していますが、ざっくりお伝えすると、赤い色は稲荷の神さまの生命力などのポジティブさや力強さを表現しています。

稲荷神社の鳥居はなぜ赤い?赤い鳥居に込められたメッセージを読み解け!稲荷神社で見られる稲荷鳥居の特徴といえば、なんといっても 鳥居が赤いこと! ですよね。 こちらの画像のように。 ...

そして、稲荷神を信仰する人たちの祈願と感謝の気持は、いわゆる「千本鳥居」にとどまりません。

その気持として稲荷山全体で2万基〜3万基といわれるほどの鳥居が奉納されて今に至ります。

稲荷山に広がる奉納鳥居の一端を実際にお見せしましょう。

千本鳥居を抜けると奥社奉拝所とよばれる神職さんがおられるところがあるのですが、そこから、さらに鳥居が続いていきます。

(奥社奉拝所から根上りの松へ)

(熊鷹社から三ツ辻へ)

(三ツ辻から三徳社へ)

(産場大神方面から三ツ辻へ)

(御膳谷奉拝所)

(御膳谷奉拝所から山頂と清滝との分かれ道)

(御劔社から御膳谷奉拝所方面へ)

(三ノ峰から間の峰へ)

(白瀧大神へ)

これらの鳥居の画像を見ただけでも相当な数の鳥居が建てられているということを実感してもらえるのではないでしょうか。

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千本鳥居の場所

さて、そんな千本鳥居が伏見稲荷大社のどこにあるかですが、意外にあっさりとたどり着くことができます。

こちらの楼門をくぐって、内拝殿でお参りしてから5分も歩けば十分です。
(途中にある摂末社にお参りせずに歩いたとして)

稲荷山の全貌からするとこんなイメージになります。
本殿付近の地図より、山頂付近のお茶屋さんに貼り付けてある地図がわかりやすいです。

くわしい画像を見ながら紹介します。

楼門をくぐると、外幣殿があり、その奥に内拝殿・本殿があります。

本殿を右手に見ながら進むとすぐに大きな鳥居が現れます。

この石段を登って右を見るとまた大きな鳥居が。

大きな鳥居をくぐると、すぐに朱の鳥居のアーチが続くのが見えます。

が、これはいわゆる「千本鳥居」ではありません。

あくまで千本鳥居のたどり着く前に並ぶ奉納鳥居のアーチです。

(画像の赤枠の部分)

ちょっと見えにくいですが、実は、この鳥居のアーチの先にうっすらと千本鳥居の案内が見えています。

このアーチを進むとすぐに千本鳥居の案内です。

千本鳥居は正面に2つの鳥居並木がありますが、向かって右側の鳥居並木を進むのがルールです。

内拝殿でお参りしてからものの5分も経過していません。

千本鳥居の距離

千本鳥居を抜けると奥社奉拝所に出ます。

千本鳥居を経過するのにだいたい4〜5分くらいです。

距離的には400メートル程度になります。

ちなみに鳥居の数は千本には満たず、850本〜900本といわれています。

奥社奉拝所からまた先ほど見た鳥居のアーチが続いていきます。

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あなたも千本鳥居が建てられる!?

では、このような千本鳥居はどんな人が建てているのでしょう。

もちろん、稲荷神の熱心な信仰者であることは間違いないです。

しかも全国津々浦々の。

こちらの奉納者になにか特別な権利があるのでしょうか?

実は、鳥居の奉納は伏見稲荷大社の公式HPで案内されています。

一番大きな鳥居で160万円…

本気で建てたいと考えれば無理な額ではなさそうです。

ただし、場所によって金額は変わってくるので、千本鳥居のように観光客が多く訪れる人気の場所はかなりの金額を覚悟する必要があります。

奉納の呼びかけがオープンに行われていて、金額的にも不可能な額ではないのですが、きつねが稲荷山のお茶屋さんの主人から話を聞くところによれば、千本鳥居のような人気の場所では金額のみならず順番待ちがすごいとのことです。

順番待ちというのは、鳥居は木製なので、だいたい20〜30年程度が寿命となります。

20〜30年もすれば、例えばこんな感じで木が腐って根元から取り払われるわけです。

なので20〜30年周期で鳥居の建て替えが行われ、新たに奉納者の募集が行われることになります。

この画像のように随時どこかの鳥居が建て替えられているので、いつかは順番が回ってくるでしょうが、一体につき20〜30年周期となれば現実にはなかなか厳しそうです。

しかも、数年おきにメンテナンスの費用を支払えばかなり長持ちする鳥居も出てきます。

さらに、建て替えの際には、もとの奉納者に引き続きその場所で建て替えを行うかを優先的に確認しているそうな。

ただ、稲荷山は相当広いので、千本鳥居での奉納など、人気の場所でなければかなりチャンスは拡がってきそうです。

興味のある方は社務所のほうにご確認くださいね。

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まとめ

牛太郎
牛太郎
そっか〜!
祈りと感謝の気持ちをあらわす千本鳥居の奉納者として牛太郎の名前を連ねることもできるんだね。
なんか夢が広がるな♪
きつね
きつね
いや、本文でも説明したように現実にはなかなかむずかしいと思うよ。
それよりさ、牛太郎、そんなお金ないでしょ!
牛太郎
牛太郎
いや、それこそ稲荷の神さまにしっかりお祈りするんだよ^ ^
きつね
きつね
ズコッ!
調子いいやつ!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさまの開運を心より祈念いたします。

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