おさらいも兼ねて仏教のお墓参りの作法と合わせてみていこう。
実は、きつね宅は母方の先祖のお墓は神式です。
物心がつく前からお墓参りをしていたので、それが神式なのか仏式なのかなんて、もちろん意識したこともありません。
いったいきつねは神式による手順でお墓参りができていたのでしょうか?
神式と仏式のお墓参りの違いにスポットを当てながら考えてみたいと思います。
と言いつつ、もう結論から言っちゃいますと、神式と仏式のお墓参りの違いはほとんどないです。
なので、神式のお墓参りとしては基本的に仏式のお墓参りの仕方を押さえておけば大丈夫。
そこでまずは仏式でのお墓参りから確認していくことにしましょう。
神式と仏式でなぜ違いがないのか
どうして神式と仏式でお墓参りの方法にほとんど違いがないのでしょうか。
その理由としては、江戸時代の幕府の政策である檀家制度と相まって、葬式や先祖供養はひとえに仏式に拠っていたことがあげられます。
葬式や先祖供養が長く仏式に拠っていたため、明治政府になって、神道が国家神道となっても、神式での葬式や先祖供養は仏式のそれを踏襲することになりました。
とはいえ、神式での葬式などが仏式と全く同じままだったわけではありません。
例えば、読経に替わって祝詞が奏上されたり、焼香に替わって玉串が奉天されたり、仏式をベースとしつつ、所々神式と入れ替わるようになります。
そういう意味で、神道でのお墓参りの方法を知るには、まずは、そのベースとなる仏式のお墓参りの方法を抑えることが近道となります。
仏式でのお墓参り
まずは、仏式でのお墓参りはどんなタイミングでお参りするのがよいか確認しましょう。
仏式の一般的なお墓参り
仏式では、
などのタイミングでお墓参りするとよいとされています。
祥月命日
一周忌以降の、故人の死んだ月日と同じ月日。
出典:大辞林
仏式でのお墓参りの手順
お墓参りの手順は、
- お墓の掃除をする
- お供えをする
- 拝礼する
- 後始末
となります。
細かく見ていくと、
お墓の掃除をする
①墓石の掃除
- 墓石に水をかけ、たわしやスポンジなどで汚れやコケを落とす
- 汚れを落としたら水洗いし水気が残らないように拭き清める
- 水鉢にはきれいな水を張る
②植木の手入れ
- 伸びすぎた気は短く刈り込む
③区画内の掃除
- 落ち葉、雑草、ゴミをとり除き掃き清める
- 玉砂利が土に沈んでいる場合は園芸用のシャベルで掘り起こす
お供えをする
- 花と線香を供える
- お菓子や果物などの供物は半紙を敷いて供える
- 水鉢がない場合は湯呑みに水を入れて供える
- 線香は束のまま一度に火をつけて線香立てに供える
拝礼する
(故人と縁の深い順にお参り)
①墓石に水をかける
仏の喉の渇きを潤すためといわれます。
②合掌する
- 数珠を持ち、墓石の正面に向い合掌
- 複数の墓がある場合は古い先祖の墓から
後始末
- 火の始末
- 食べ物などは持ち帰りがマナー
あとで鳥などに食べ散らかされないよう - 線香は燃やしきるように
神式でのお墓参り
神道のお墓参りは仏教のそれと同じと考えてよいです。
タイミングは、
- 祥月命日に行う「式年祭」
- お盆
- お彼岸
- 年末・年始
となります。
墓地・墓石を清めるのも仏式と同じです。
仏式と異なるのはお供えぐらいでしょうか。
神式でのお供えは、
- 水
- 洗米
- 塩
- お神酒
が基本。
故人の好物をお供えするのは仏式と変わりませんが、
- 花立てには榊
- 線香は供えない
ことになります。
また、拝礼はもちろん二礼二拍手一礼となります。
神式のお墓についての解説もどうぞ
まとめ
今回、神式のお墓参りの方法を調べてみて、仏式との違いはほとんどないものの、きつね宅のお参りの仕方は神式ではなかったことを知りました。
祖父は熱心に神道を信仰していたというのに(;^_^A
これからはこの記事を踏まえて神式の墓参りにシフトしていきたいと思います!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの開運を祈念いたします。