どうしてもお守りの中身が気になる!!
そんな好奇心を抑えられなくなったり、お守りの袋が破れて
中身だけ新しい袋に入れ替えたいんだけど…
なんてお守りの中身の問題に直面することもあるかと思います。
そこで、この記事では、
- お守りの中身を見てもいいのか
- お守りの中身にはなにが入っているのか
- 守袋が破れたらどうすればいいのか
などについて解説していきたいと思います。
こちらの記事は以下の書籍などを参考に作成しています。
- 神社検定公式テキスト①『神社のいろは』<扶桑社>
- 『日本全国開運神社 このお守りがすごい!』(中津川昌弘)<ダイヤモンド社>
また、現役の神主さんにも監修してもらっています。
お守りの中身は見てもいいの?
結論から言っちゃいますと…
お守りの中身を見るのはNG!
です。
なぜかと言うと、お守りの中には神さまの分身がいらっしゃるから。
というのも、お守りとは、いわば、持ち運びできる小さな神社といえます。
そもそも、神社の場合、本殿に祀られている御神体はその公開が禁止されていて、通常目にすることはできません。
そのため、本殿を建て替える場合でも、目に触れないように厳重に覆いがされるなかを御神体が運ばれることになります。
例えば、こちらの画像は御神体を本殿からお遷しするシーンのものですが、こちらを確認すると、白い布で厳重に覆われながら御神体が運ばれている様子がよくわかります。
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出典:くるくるとみおか
それぐらい御神体というのは神聖で恐れ多いものとされているわけですね。
そして、神社の御神体にあたるのがお守りの中身ということになります。
となると、やっぱりお守りの中身も開けて見るものではないという結論になるわけです。
ちなみに、このブログでは、記事作成にあたって必ず全国の神社を総括している神社本庁の考え方を確認するようにしていますが、神社本庁でも
お守りは、〜神様の前でお祓いされたもので、神様のご分霊とも、神様の力を宿したものとも考えられています。
とされているので、開けて中身を見ることなど言わずもがなということがわかります。
とはいえ、見ちゃダメと言われれば言われるほど気になってしまうのが人情…
それは、神話の時代のイザナギノミコトから、日本昔話の鶴の恩返しまで、人間の性というものは変わることはないのでしょう。
そこで!!
こちらのブログでリサーチできる範囲でお守りの中身を調べてみましたの、その結果を続けてご紹介しましょう。
お守りの中身ってなに?
それでは、お守りの中身がなんなのかについて具体的に説明していきましょう。
実は、多くのお守りの中身は紙や木板です。
これが神さまが宿る御神璽(ごしんじ)といわれるもので、神社でいうと御神体のことですね。
なぜ紙や木板の中に神さまが宿っていらっしゃるかというと、各神社の神主さんが、その中に神さまが宿られるようにご祈祷されているからです。(これを御霊入れ(みたまいれ))といいます。)
例えば、紙の御神璽だとこんな感じです。
こちらを守袋に入れれば、よく見かけるお守りになります。
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出典:日枝神社
木片の御神璽だとこんな感じですね。
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御守り袋を作るだけでなく袋に納める木札(御神璽)に祈りを込める時間も大切にしております。木札は一体ずつ神職が筆入れをして奉製しております。WSの前には木札にご神霊を宿す御霊入れの神事に参列して頂きます。一体の御守りを祈りを込めて丁寧に作っていく心豊かな時間を体験して頂ければ幸いです pic.twitter.com/6Cedgyg8Pt
— 弥生神社 (@yayoi_jinja) 2018年1月29日
その他具体的なお守りの中身については、YouTubeでも「お守り 中身」などで検索すると確認できますが、この記事では神社で公開されている中身の紹介のみにとどめておきます。
中身を見てしまうのはバチあたり?
そもそもお守りに効果があるのかについては、『お守りの意味とお札との違い|種類によって効果は違う?ご利益に期限があるってほんと?』に詳しく紹介していますが、この記事のポイントは、
神さまを敬う気持ちが強ければ強いほど神さまのエネルギーは高まり、人はその神さまのエネルギーによってますます運が強化されていく
というところにあります。
つまり、神さまを大切にすればするほど、神さまのエネルギーが高まって私たちにも還元されるということです。
神さまを信じるということは、そういうストーリー設定の中で生きるということでもあります。
そもそも、御神体を確認しないと神社の神さまを信じられませんか?
そんなことはないですよね。
それと同じように、神さまを信じ大切にしようと考えるなら、御神体をわざわざ確認する必要はありません。
それでもあえて中身を確認しようとするのは、そのようなストーリー設定を疑うということと同じになります。
これは、バチが当たるというよりも、神さまを大切にしようとする気持ちが弱いということであり、神さまからいただくエネルギーが減ってしまうということです。
なので、神さまを大切にする気持ちの証として、わざわざお守りの中身を確認するということは控えることをおすすめします。
さて、それでは守袋が破れたとき、御神璽を取り出して新しい袋に入れ替えるべきなのでしょうか?
このブログを監修していただいている現役神主さんによると、
- 神さまの分身であるお守りの中身を取り出すのはやめたほうがいいです。
- 汚れたり、破れてしまったら神社にお返しして新しいものをお受けすることをおすすめしますよ。
とのことでした。
お守りの返納についてはこちらで詳しく解説しています。
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まとめ
この記事をまとめると、
- お守りの中身は紙や木片が入っていますが、それらには神さまの分霊が宿るようにお祀りされたもの
- いわば神社の御神体と同じものといえ、神聖で恐れ多いものなので、お守りの中身を見るのはNG!
- もしも袋が汚れたり破れたりした場合は、新しい袋に入れ替えるのではなく、神社にお返しして新しいものと交換するのがおすすめ
となります。
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。