お守りはできれば1年ごとに新しいものと交換したほうが良いと聞いたことがあるかと思います。
ただ、交換するにしても古いお守りをどこの神社にどんなふうにお返しして処分したらいいのかわからない…なんて困ってしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、
- お守りの返納や処分方法
- 受けた神社とは違う神社への返納
- 郵送による返納
などについて、神様に失礼のない処分方法を紹介させてもらいます。
ちなみに、お守りは購入する、処分するものではなく、受ける、授かる、返納する、納めると表現します。
お守りには神様の分身が宿っていますので、買うとか処分といった表現は失礼に当たるからです。
ただし、この記事ではわかりやすさを優先して、便宜的に処分といった言葉を併用しますので、あらかじめお許しください。
なお、こちらの記事は以下の書籍などを参考に作成しています。
- 神社検定公式テキスト①『神社のいろは』<扶桑社>
- 『日本全国開運神社 このお守りがすごい!』(中津川昌弘)<ダイヤモンド社>
また、現役の神主さんにも監修してもらっています。
お守りを返納・処分するタイミング
具体的な処分方法について考える前に、お守りってどんなタイミングで神社に返納して処分すればいいのかを考えてみます。
実は、
厳密にはお守りに期限はありません。
こう紹介してしまうと驚かれてしまうかもしれませんが、そうなんです。
ただ、
1年ごとにお守りを交換して神様のパワーを新たに取り込むべき
とも考えられています。
この点については、全国の神社を総括する神社本庁というところが、
お神札とお守りはどちらも神さまのお力を戴くものですが、お神札は自分の家の神棚でお祀りして家をお守り戴くもの、お守りは常に身に付けて神さまのご加護を戴くものです。一年間お祀りしたお神札は年末に神社に納め、お焚き上げをしてもらいましょう。そして新しいお神札を受けます。お守りも同様ですが、願いが叶うまで身につけても差しつかえありません。
出典:神社本庁公式ページ
と紹介しています。
つまり、お守りの交換時期と処分の方法については、
- 1年に1回交換する
- 年末に神社に納める
- 新しいお守りを受ける
- 願いが叶うまで身につけてもかまわない
ということですね。
では、1年に1回年末に古いお守りを処分するとか、願いが叶ってから処分するとか、処分のタイミングがわかったとして、実際にはどのように処分すればいいのでしょうか。
お守りの処分方法には、大きく
- 神社で処分してもらう方法
- 自宅で自分で処分する方法
の2つのパターンがあります。
まずは、一般的な方法である神社での処分について紹介していきましょう。
神社で処分してもらう方法
実は、先ほど紹介させてもらった神社本庁の引用文のなかに、1つ答えが書いてありました。
一年間お祀りしたお神札は年末に神社に納め、お焚き上げをしてもらいましょう。そして新しいお神札を受けます。お守りも同様ですが…
というところ。
このうちの、
神社に納めてお焚き上げしてもらう
というのがお守りの正式な処分方法となります。
年末に神社に納めたお守りは、門松、しめ縄などの正月飾りと一緒に、年をまたいだ1月15日ごろにお焚き上げされる(=燃やして処分される)ことになるんですが、このお焚き上げのことを、どんど焼きとか左義長(さぎちょう)と呼んだりします。
お守りの返納先は、基本的にはお守りをお受けした神社となります。
というのも、神社で祈願してお守りを受けているので、1年間の感謝や心願が成就したことの感謝はきちんとお守りをお受けしたところに伝えるべきだからです。
ただ、場合によってはお受けした神社とは別のところに返納することもありえます。
その場合については後ほど説明します。
神社のどこにお納めすればいいの?
神社にお納めするとして、神社のどこにお納めすればいいのかですが、
多くの神社には、
- 古神札納所
- 古札納所
- 納札所
など、古いお守りなどをお納めする場所が設けられていることが多いです。
↓↓↓
ちなみに、きつねの自宅付近には社務所のある神社が3社ありますが、
- 1年中常設で納札所が設けられているのは1社のみ
- 残り2社は臨時納札所を年末年始に設置するのみ
(ただし、2社とも古いお守りなどは年中神主さんに手渡しで処分をお願いできます)
となっています。
納札所の扱いも神社ごとに異なるので事前に確認してもらったほうが無難ですね。
お焚き上げ料は必要?
神社でお焚き上げしてもらうにあたって気になるのがお焚き上げ料ですね。
こちらも神社によって扱いが異なります。
お焚き上げ料をお納めするようになっている神社もあれば、そうでないところもあります。
この点、ブログを監修してもらっている神主さんに確認すると、
とお話しいただいています。
お焚き上げ料のための賽銭箱。
↓↓↓
お焚き上げ料については、お守りと同額程度とか半額程度とか、いろんな説がありますが、現役の神主さんによると300円程度で十分とのことですね。
最近のお焚き上げ事情
ところで、最近のお焚き上げ事情について神主さんに確認してみると、
神社によっては、お納めいただいたお守りなどをお祓いしてから業者に処分を依頼しているところもあります。
ですので、お焚き上げしてもらえるかなど、念のため事前に神社に確認するといいですよ。
とのことでした。
郵送
では、お守りを受けた神社が遠方にあって、返納のために参拝できない場合はどうすればいいでしょうか。
これも各社の判断になりますが、
郵送での返納が可能
なことが多いです。
ただし、いきなり神社に送りつけるようなことは失礼なので控えたほうがよいです。
ちゃんと事前に社務所に連絡を入れて確認して、
できれば、
- 現金書留にお焚き上げ料とともにお守り郵送
- 郵送の目的と神様への感謝の気持ちをひと言伝えるメモを同封
そういった配慮をしたいですね。
- お守りはそのまま入れるのではなく、半紙などの紙に包み、
- 「お焚き上げ希望 1年間お守りいただきありがとうございました。感謝の気持ちとともに返納いたします。」
- 「お焚き上げ希望 おかげさまで心願成就いたしました。ご報告とともに返納いたします。ありがとうございました。」
- などのメモを入れていただけると、職員も助かりますし、何より神様もよろこばれますよ。
とのことでしたので、郵送されるときの参考にしてくださいね。
違う神社でもいいのか
先ほどの説明では、お受けした神社に返納するのが基本と紹介しましたが、実際のところ、
という方も多くいらっしゃいます。
しかも、もともとお受けした神社では郵送での返納も受け付けていないなんてことになると困ってしまいますよね。
実は、そんな場合は、
お受けした神社とは違う、お住いから近い神社で処分してもらうのもあり
です。
ただし、
とのことでした。
ちなみにきつねの自宅近くの神社では、どこの神社で受けたお守りかに関わらず返納することができましたので、神社によってまちまちなんだと思います。
なお、お受けした神社とは違う神社で処分してもらう場合も、300円程度のお焚き上げ料を納めるようにしてくださいね。
自宅で処分する方法
お受けした神社では郵送での返納は受け付けてもらえず、自宅近くの神社でも処分できない…
となると八方塞がりですよね。
でもそんな場合は、
自宅で護美(ごみ)として処分する方法
があります。
実は、先ほども少し触れたように、近年は消防法の関係や近隣の住民との関係もあって、だんだんお焚き上げがむずかしくなってきています。
そんな状況を反映して、神社本庁のほうでも、
地域の分別にしたがって、自治体の回収に出せますが、神様の依り代となったものですので扱いは丁重に。例えば、お塩を振り清めてから紙などにくるんで出します。
とも紹介されていて、自宅での処理についても言及されているんですね。
なので、神社での返納がむずかしい場合は、地域のごみ処理のルールに従って、丁寧に処理してもらうのもありなんです。
もし神社での対応やできないということであれば、塩で祓って半紙などで包んで護美(ごみ)として処分されるとよいですよ。
まとめ
無理のない範囲で大切に扱うことが一番大切なんだよ。
まとめると、
- お守りは1年に一度年末に、または心願が成就してからお受けした神社に返納するのが原則
- 年末に返納したお守りは年明けの1月15日ごろにどんど焼きや左義長とよばれるお焚き上げが行われる
- 返納の際はできればお焚き上げ料として300円程度を包むこと
- お受けした神社が遠方の場合は郵送での返納もできるが、神社ごとに扱いが違うので必ず事前に確認すること
- お受けした神社とは違う神社に返納するのもあり
- ただし神社ごとの判断となるので事前に確認すること
- どこの神社でも処分してもらうのが厳しい場合は自宅で丁寧にごみとして処分するのもあり
となります。
できれば一年ごとに新しいお守りと交換して、開運に向けて改めてご神意を授かりましょう!
新しいお守りをお受けしたら、願いが叶うお守りの持ち方についても確認しておいてくださいね。
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。