お賽銭

願いが届くお賽銭の金額はいくら?縁起がいいとされる語呂合わせの金額に意味はある?

牛太郎
牛太郎
神様にぜ〜ったい聞いてほしいお願いがあるんだけど、お賽銭の金額でご利益って変わってくるのかな?
きつね
きつね
それめっちゃむずかしい質問じゃん!いろんな考え方があるみたいでどれが本当かわかんないよね。ここはやっぱり現役の神主さんに話を聞くのが一番じゃない?

財布には5円玉10円玉500円玉お札が…

そんな場合、あなたならいくらをお賽銭として納めますか?

神社にお参りするたびにお賽銭の金額には悩んでしまいますよね。

5円玉や10円玉をお納めしても金額が小さすぎてなんだかご利益なさそうな気がしますし。

かといってお札をお納めするのも正直ちょっと抵抗がありますよね。

しかも、世間ではお賽銭の額についていろんな考え方が紹介されているのでますます悩んでしまいます。

この問題を解決するためには、もはや、現役の神主さんにぶっちゃけどうなのかを確認するしかない!

ということでこのブログを監修していただいている神主さんに解決していただくことにしました。

この記事では、

  • お賽銭の金額の考え方についてのあれこれ
  • 現役神主さんに聞いた本当のはなし

についてまとめてみましたので、今後のあなたのお賽銭ライフの参考にしてくださいね。

こちらの記事は以下の書籍などを参考に作成しています。

  • 神社検定公式テキスト①『神社のいろは』<扶桑社>
  • 『神道いろは−神社と祭りの基礎知識』<神社新報社>
  • 『祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門』(北川達也)<コボル>
  • 『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平)<サンマーク出版>
  • 『神様にごひいきされる すごい「神社参り」』(中井耀香)<KADOKAWA>

また、現役の神主さんにも監修してもらっています。

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お賽銭の金額の考え方あれこれ

まずは、世間で言われているお賽銭の金額についての考え方をざっと整理してみましょう。

参考にしたのは、

  • ネット情報
  • 書籍

となります。

ネット情報でよく見るのは語呂合わせのお賽銭額ですので、語呂合わせの額について整理します。

書籍については冒頭紹介した書籍を参考にしました。

語呂合わせのお賽銭金額

語呂合わせのお賽銭金額としてよく紹介されるのが、

  • 5円 ご縁がありますように
  • 15円 十分にご縁がありますように
  • 25円 二重にご縁がありますように
  • 35円 みんなご縁がありますように
  • 45円 始終ご縁がありますように
  • 55円 末永くご縁がありますように

ちょっとレアなものとしては、

    • 2951円 福来い
    • 1129円 いい福

(細かくなるので金額を書いた小切手を賽銭箱に入れる人もいらっしゃいます。)

逆におすすめされない金額としては、

  • 10円玉のみ 遠縁(とおえん)
  • 500円玉のみ これ以上効果(硬貨)ない

などとなりますね。

誰もが一度は聞いたことがあるような語呂合わせではないでしょうか。

続いては、冒頭の書籍で紹介されている内容をコンパクトにしてお伝えしていきましょう。

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『祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門』ですすめられているお賽銭額

お賽銭の金額について内容をまとめると、

  • 神様への感謝の気持ちを形にあらわすのに5円玉などの小銭では少ない。
  • 紙幣で賽銭を納めると願いを叶えるための「祈り」も真剣になれる。
  • ただし、この感覚は年齢などによって様々なので、くれぐれも無理はしないように。

とのことで、お納めする人の年齢にもよりますが、基本的に5円程度では少ないとのことです。

『神様にごひいきされる すごい「神社参り」』ですすめられているお賽銭額

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簡単にまとめると、

  • 神様はお金を使わなくても神社の人たちはお金が必要。
  • お賽銭は神様のお家を整えるためにお使いくださいという気持ちでお渡しすることになる。
  • よくご縁があるということから「5円」をお賽銭とする人がいるが、この習慣は改めるべき。
  • 5円程度では神様が居心地のよい空間をつくることはできないから。
  • 数には天に響く数霊が決まっているので、神社では「天の数」の「3、6、9」の数を納めると良い。
  • お賽銭の各桁の合計数が「3、6、9」になるように。
  • 例えば、180円(1+8+0=9)とか、240円(2+4+0=6)とか。
  • 690円(6+9+0=15、さらに15について1+5=6)など、「3、6、9」の数が2つ入るとさらによい。
  • 300円、600円、900円でも大丈夫。

とのことで、こちらも神様の住まいである神社を整えるための金額として5円では少なすぎるとしています。

それと、数には「数霊」というものがあるそうで、「3、6、9」に紐づくような金額を納めると良いとされています。

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『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』ですすめられているお賽銭額

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こちらも簡単にまとめると、

  • 参拝は神さまをお呼びするきっかけ。
  • ただせっかくお呼びしても宿る場所(よりしろ)がないと神さまも降りてこられない。
  • そういうときにお賽銭などの「お供え物」が役に立つ。
  • 500円玉は大きさでも、金額でも「よりしろ」に向いている。
  • 1円玉だと気持ちも重さも軽すぎて「よりしろ」になりにくい。

とされていて、具体的に、1円(玉)では安すぎて軽すぎるので、それなりの金額である500円(玉)をすすめられています。

各書籍の見解まとめ

書籍の見解をまとめてみると、

ポイント
  • 1円や5円のお賽銭では神様への感謝の気持ちとしては少なすぎる
  • せめて300円(数霊的に)とか500円(よりしろとして)をお賽銭として納めるべき

ということですね。

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現役神主さんはお賽銭の額についてどう考える?

牛太郎
牛太郎
いや、せっかくいろんな考え方を紹介してもらったけどさ、これじゃますますわからなくなっちゃうよ。
きつね
きつね
そうそう、語呂合わせでいいと考える人たちは5円でもよくて、本で紹介されてるのは5円じゃ少なすぎるって。まるで反対のこと言ってるんだよね。

たしかに、これだと、

  • 語呂合わせで金額を決める派・・・5円でも良い
  • 専門家による書籍・・・5円じゃ少なすぎる

と正反対の意見となってしまいます。

いったいお賽銭の額はどう考えればいいのか?

悩みは深まるばかりですが、全国の神社を総括している神社本庁の書籍やHPを確認してみても金額については触れられていません。

触れられているのはお賽銭の由来についてだけです。

神社本庁が示すお賽銭の由来をまとめると以下のようになります。

  • 諸説あるものの、
  • 昔は、神様からの御恵として収穫できた米を、感謝の気持ちと豊かな恵みの願いとともに神様にお供えしていた。
  • 洗った米を白い紙に包んで供えていたので「おひねり」と呼ばれたいた。
  • あるいは、神前にお米をまく「散米」というお供えの形態もあった。
  • この「散米」が貨幣の流通にともなって「散銭」になり、いつしか「賽銭」となった。
  • 現在、金銭をお供えするのも、神様への感謝の気持ちや願いの現れとしてのものであることは変わりない。

ということです。

さて、神社本庁でもお賽銭の金額を教えてもらえないとなると、もはや現役の神主さんにぶっちゃけたところを確認するしかありません。

そこで、このブログを監修してもらっている神主さんにお賽銭にまつわる金額あれこれについてお尋ねしてみました。

きつね
きつね
お賽銭の金額を語呂合わせで決めるのって意味があるんでしょうか?
神主さん
神主さん
いえ、大変申し上げにくいのですが、神社側としては意味があるものではないんですよ。
きつね
きつね
じゃあさ、「数霊」とかで考えるのはどうなんですかね?
神主さん
神主さん
語呂合わせとも関連しますが、そもそも神様は今のような貨幣経済が発展する前から崇敬されてきました。

ですので、神様への崇敬とお賽銭の金額に何か意味を持たせるというのは、非常に現代的なもので本来的に神様を敬う気持ちとは無関係だと思います。

コンちゃん
コンちゃん
でも、やっぱりお賽銭の額が大きいほうが神様もよろこんでくれそうな気がします。

だって、そのお金で神様の家がキレイになったり、神主さんだって生活できるようになるでしょうし。

神主さん
神主さん
これも大変お伝えしにくいのですが、たしかに、大きな有名神社のお賽銭は多額となりますので、神社の運営に影響を及ぼすこともあるかと思います。

でも、全国の大半の神社は小規模で、お賽銭の額というのも極めて微々たるものでございまして、とてもお賽銭の額が神社の運営に影響を及ぼすようなレベルではございません。

きつね
きつね
え〜!!!そうなの??? じゃあお賽銭の額と神社の経営は関係ないってことね。

じゃ、結局お賽銭はどれくらいの金額にしたらいいんでしょう?

神主さん
神主さん
お賽銭の額は1円でも5円でも10円でもかまいません。

それより、神様を敬う気持ちをもっていただくことの方が大切です。

年に1回1万円のお賽銭を軽い気持ちでするよりも、たとえ1円であってもできるだけ日数を重ねて心からお参りしていただきたいのです。

金額を多くすることでより念を込めるというお考えでも結構ですが、私の考えとしましては、たとえ小さな金額でもできるだけ回数を重ねてお参りいただいたほうがより願いは叶いやすいと考えております。

きつね
きつね
マジですか?? それめっちゃ重要な考え方ですね。

たしかに、神様がお金の多い少ないで願い事を叶えるかを決めるって、変ですよね。

なんの拝金主義なの?みたいな。

金額よりも回数を重ねてお参りしたほうがいいんですね。

でも、なんか余計な心配なんだけど、それじゃ神社を維持するのも大変なんじゃ…。

神主さん
神主さん
全国の9割方の神社では、もとよりお賽銭で神社の運営を賄っていこうとは考えていませんよ。

実は、大きな声では言えませんが、小さな神社はほぼ収入がないのです。

なので兼業されている方が多いですね。

土地によっては葬儀があったりすれば専業でも食べて行けると思いますがかなり難しいのが現状です。

ですので、何か修繕するときには寄付を募りお金をかき集めて直すわけです。

これは神社界もよく考えなければいけない問題ですね。[/chat]

と、神社界のかなり危ないぶっちゃけ話、でも神様を敬う上での大切な話をしてくださいました。

実は神主さんからいただいたこのような話、出雲大社のよくあるQAでも同じような回答が紹介されています。
↓↓↓
出典:出雲大社QA

出雲大社の回答はSNSでも話題になりました。
↓↓↓


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まとめ

牛太郎
牛太郎
たしかに、年に1回だけの参拝者がお賽銭でぽ〜んと1万円払うのと、少額だけど毎日参拝して神様に感謝と祈りを捧げるのと、自分が神様だったらどっちがうれしいかな…悩んじゃうよな〜…
きつね
きつね
いや、そこ神様的に迷うとこじゃないでしょ!!

神主さんのお話をまとめると、

要点
  • 語呂合わせの金額に意味はない
  • 全国のほとんどの神社ではお賽銭の額と神社の運営とは関係がない
  • たとえ1円のお賽銭であっても大切なのは神様を敬う気持ち
  • なので小額でも回数を重ねてお参りするほうが願いは叶いやすい

ということです。

語呂合わせの金額や専門家の書籍の内容については本文中に簡単にまとめています。

ちょっと衝撃的な内容すぎたかもしれませんね。

ただ、結論はシンプルで、少ない金額でもいいので、できるだけ神社参拝するほうが開運につながるということですね。

それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

みなさんの開運を心より祈念いたします。

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