それとなにか関係がありそうだよね。
神主さんの話も紹介しながら解説するよ。
神棚の上の天井に貼ってある「雲」という文字の形をした飾り…
神棚をお祀りしているお家で見かけることもあると思います。
なんとなく意味はわかるけど、
はっきりとはわからない…
そんな印象をもつのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 神棚の「雲」の意味
- 「雲」の入手方法
- 「雲」の向きや貼り方の注意事項
などについて解説していきます。
なお、こちらの記事は以下の書籍などを参考に作成しています。
- 神社検定公式テキスト①『神社のいろは』(扶桑社)
- 『なぜ成功する人は神棚と神社を大切にするのか?』(窪寺伸浩)<あさひ出版>
また、現役の神主さんにも監修してもらっています。
神棚の雲の意味
一般的に神棚の設置場所としては、
人の歩くところの下に置かない
出典:『なぜ成功する人は神棚と神社を大切にするのか?』
とされています。
そうすると、マンションで上の階に人が住んでいる場合や2階建の1階では神棚をお祀りすることができなくなってしまいます。
そこで、「雲」という文字を飾ることによって、
- 神棚より上には雲しかありませんよ
- 神棚より上は人が住む世界ではありませんよ
- 雲の上は天界ですよ
と天井を空になぞらえて(見立てて)、マンションや戸建の1階でも神棚を祀ることができるようにしました。
全国の神社を総括する神社本庁が基本として考えている神棚には、雲板と呼ばれる「雲」の文字と同じ役割をするものが最初から備わっています。
↓↓↓
出典:『神社のいろは』
まさに、雲を意味するものが神棚の基本スタイルの中に組み込まれているんです。
ですが、家庭用の神棚にはこの雲板が備わっていないものが多くあります。
そのような神棚の場合に「雲」を天井に貼ることになるんですが、神社本庁が雲板が備わった神棚を前提としていることからすると、できれば「雲」は貼ったほうが良いと考えましょう。
ただ、あくまで「できれば」の範囲で構いません。
やってないからといってバチが当たるとかそういうものではないので。
神主さんに確認しても、
とおっしゃっていました。
なお、地域によっては、雲ではなく、天や空といった文字を使用する場合もありますが、その意味は同じです。
ダウンロードして印刷したものでも効果はあるか
この「雲」の飾りには、
- 手書き
- 印刷物
- 木彫りシール
など 様々なものが存在します。
これだけ種類があると、
- どれが一番効果があるのか
- 印刷物でもちゃんと効果があるのか
と気になってしまいますね。
でも、結論を言うと、どれでも同じです。
というのも、「雲」の意味のところで説明したように、「雲」は、ここから上は天界ですよ、と見立てるための手段だからです。
つまり、現実には2階で人が動いているわけですが、「雲」を貼ることをきっかけにして、
天井の上は天界だということにしよう!
という気持ちの設定の問題なので、その手段としての「雲」の種類にどれがどうということはないのです。
なので、手書きであれ、印刷物であれ、木彫りのものであれ、あなたの中でそういう気持ちの設定ができるのであれば十分です。
ちなみに、手書きのものは奉仕書に書くと良いとされています。
もちろん半紙に書いて貼っても問題ないですが、奉仕書の方が厚くて丈夫なので、長い期間貼り続けることを考えると奉仕書がおすすめです。
といいながら、きつね宅ではきつねの長男が半紙に書いた雲の字を貼っています^^
もし、
習字には自信がない!
という方は、近くの神社で書いてもらえるか確認してみてください。
御朱印を発行している神社であれば、お願いすれば書いてもらえる場合があります。
きつねも、御朱印をいただくことができる最寄りの神社で相談したところ、驚かれながらも対応していただきましたので。
ただ、置いてある神社は少ないと思いますが。
書いてもらえる神社もあると思うので、相談されるとよいですね。
神社で書いてもらえた場合は、御朱印の初穂料相当の金額をお納めするか、受け取ってもらえないなら賽銭箱に入れるかするようにしてくださいね。
あと、印刷用のダウンロードデータを公開されている神社さんがありますので、こちらを紹介しておきます。
↓↓↓
羽黒神社(石川県珠洲市)
印刷する紙はコピー用紙で問題ないですよ。
どの種類の「雲」であっても問題がないように、文字の大きさやフォントにも制限はありませんので。
なお、木彫りやシールのおしゃれでモダンな「雲」についてはこちらで詳しく紹介しています。
雲の向きや貼り方の諸注意
さて、手書き、印刷、木彫り、シールのどれかの「雲」が準備できたところで、気になるのはその貼り方。
雲の向きは神棚から見て雲となるように貼ってください。
神様から見て、「ああ、ここから上は天界なんだな」と安心してもらえるからです。
↓↓↓
とはいえ、「雲」を貼るか貼らないかが自由なくらいですから、向きも絶対の決まりというわけではありません。
できればこの向きで貼るようにしましょう、というレベルです。
貼り方については、シール式のものであればそのまま貼ることができますが、問題は手書きや印刷の場合ですね。
貼るための道具には、
- セロテープ
- 両面テープ
- 画鋲
などがあります。
半紙や奉仕書であれば両面テープなどでも重さに耐えうると思いますが、以下のような印刷タイプだと、セロテープや両面テープでは紙の重みに耐えきれない場合があります。
↓↓↓
きつねはこちらのタイプの厚紙の「雲」を天井に両面テープで貼っていたんですが、しばらくするとすぐに剥がれてきて、何度やってもダメでした。
画鋲を天井に刺すのも、管理人宅には小さな子供がいるので、万が一画鋲が落ちてきたときのことを考えて、結局印刷タイプのものは諦めたという経験があります。
なので、印刷タイプや木彫りタイプはかなり強力な両面テープが必要なようです。
ちなみに、きつね宅の「雲」の半紙はふつうの両面テープで貼っています。
ちょっと粘着が弱いので一部が天井から外れることもありますが、特に問題はないです。
雲の処分方法
「雲」も一定期間が経過すると交換した方が良いという意見があります。
30日ごとに交換するのが良い、という意見を聞いたことがありますが、根拠についてははっきりしません。
(そもそも、木彫りの「雲」は強力な粘着テープで天井にくっつけますので、そうなんどもはがせるものではないです。)
はっきりとした決まりはないものの、お神札は1年で交換することを考えると、「雲」もお神札と同じ1年ごとの交換でよいかと思います。
強力な粘着テープで天井に貼った場合などはそのまま貼り続けるのもありですし、神棚自体を交換するタイミングなど、それぞれのご家庭の事情に合わせて適宜対応すればいいのではないでしょうか。
交換後の雲の処分ですが、
もし、家庭ゴミとして処分するということであれば、地域の分別に従って、お塩で清めてから半紙などに包んで護美(ゴミ)として出すようにしましょう。
まとめ
そういう意味でもできるだけ貼ったほうが気持ちもスッキリするかな。
でも高いところに貼るわけだし、無理しちゃダメだよ。
階下の部屋に神棚をお祀りする際に、天井に「雲」を貼ることで、それより上に人はいませんよと見立てることにし、神様に失礼がないようにと考えられた。
ただ、「雲」は必須のものではない。
「雲」には手書き、印刷(データをダウンロードするのもあり)、木彫り、シールなどがある。
「雲」を天井に貼る際は、神棚から見て雲と読めるように。
「雲」の交換時期も特に定まったものはないが、お神札と同じ1年ごとの交換の考え方も1つ。
雲の処分は神社のどんど焼きや納札所、家庭ゴミなら塩で清めてから半紙に包んで廃棄するとよい。
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。
メールにて失礼致します。
弊社制作のテレビ番組で、神棚の上に雲のお写真を使用させて頂きたいのですが、どのように進めさせて頂いたら良いでしょうか。お忙しい所、恐縮ですが、ご指示いただければ幸いです。
鴻上様
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり大変申し訳ございません。
「雲」の画像の件ですが、いただいたコメントのメールアドレス宛に画像を送付いたしましたので、どうぞご自由にご利用ください。
特に使用条件等はございませんが、可能であれば、画像の出典について当ブログをご紹介いただければありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。