これまで2回の記事にわたってきつねの伊勢参りについてご紹介してきました。
今回は神宮参拝のマナーということでまとめていきたいと思います。
ガイドブックに記載されている参拝マナーを紹介しながら、実際に参拝を経験したうえでの感想などを加えていきたいと思います。
神宮参拝のマナーとはいえ、基本的には神社参拝全般の参考にしてもらえますよ!
Contents
伊勢参拝の10のマナー
きつねが伊勢参拝の参考にした
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『大人の伊勢神宮』によると、伊勢参拝のために知っておきたい10のマナーがあるとのこと。
ざっと紹介しますと、
- 参道の歩き方
- 参拝に適した服装
- 香りの強い香水や整髪料は遠慮する
- 柏手は音を立ててパチンと打つ
- お祈りのときに気をつけたいこと
- 失礼な行為について
- 神馬にフラッシュをたかないで
- 木を大切に。ベタベタ触らないで
- 五十鈴川の御手洗場に賽銭を入れないで
- 駐車場での車の停め方
となります。
参道の歩き方
通常、神社は左側通行が一般的です。
ですが、
- 内宮:右側通行
- 外宮:左側通行
となります。
(内宮)
(外宮)
いずれにしても、参道ではなるべく中央を歩かないようにします。
(参道の中央は正中(セイチュウ)といい、神さまの通り道と考えられています。)
きれいに右側通行されています。
うちの子どもだけが左側やないか〜い!
(写真撮ってるきつねも!)
また鳥居をくぐるときは軽く一礼して神さまにご挨拶をしていきます。
参拝に適した服装
参道は玉砂利が敷いてあります。
ヒールの高い靴やサンダルは歩きにくいですし、危険です。
できるだけ歩きやすい靴にしたほうが良いですね。
また、ご神前では帽子をとり、スマホは電源を切るかマナーモードにしましょう。
ご祈祷を受ける場合には正装に近い服装がふさわしいです。
スマホの扱いについては、やはり域内で写真を撮ることも参拝の醍醐味の1つなので、きつね的にはマナーモードにしておけば良いのかなと思います。
もちろん、写真撮影が禁止されている場所での撮影は神宮に限らず厳禁ですよ!
香りの強い香水や整髪料は遠慮する
神域は森の樹々の香り、草花の香りに包まれ、繊細な自然の香りを感じられる場所です。
神宮の森に癒される参拝者も多いので、強い香水や整髪料は控えるのがマナーです。
身勝手な強い香りは、下手をすると「香害(こうがい)」にもなりかねません。
たしかに、域内では所々でフワ〜っとヒノキの香りが漂ってくることもあります。
宇治橋はじめ、鳥居やお宮は全てヒノキが材料となっていますから当然ですね。
こうした香りを楽しむのも神宮参拝の醍醐味ですので、香りのマナーも守って欲しいです。
柏手は音を立ててパチンと打つ
さすがに柏手を打つ際に音を立てない人はいないと思いますが念のため。
良い音を鳴らそうと思うと右手と左手をキレイに重ねるのではなく、右手を左手より少し下にずらして右手で強めに打つのがコツです。
パチン!と大きな良い音が出ると気持ちがいいので、家で練習してから参拝本番を迎えるのもありかも。
ちなみに、音を出さない柏手は「しのび手」といって葬儀(神葬祭)の際の作法となりますので、参拝のときはしっかりと音を立てましょうね。
お祈りのときに気をつけたいこと
たしかに、ご神前でお祈りしているとものすごく気持ち良くなったり、しっかりお祈りしたいという想いから、ついつい長居してしまいそうになります。
ただ、それはマナー違反。
長くお祈りしたいときは、ご神前で拝礼したあと、中央を避けて端のほうに寄ってお祈りするのがマナーです。
きつねも隅っこのほうに寄って、思う存分ご正殿の空気感を味わいながらお祈りしましたよ。
また、大声で祝詞を唱えるのもNG。
他の参拝者も真剣にお祈りしていますからね。
邪魔するようなことがあってはいけません。
別の神社ですが、きつねは何度か大声で祝詞を唱えている人に遭遇したことがあります(汗
ま、そこはひっそりとして参拝者も少ない神社だったので仕方がない面もありましたが…
失礼な行為について
近ごろ、内宮の四至神(ミヤノメグリノカミ)、外宮の三つ石に手をかざす人が増えているそうです。
(四至神)
(三つ石)
それぞれしめ縄が張られていることからもわかるとおり、ここは神聖な場所なので手かざしは失礼にあたります。
しめ縄の内側に手を入れるなどもってのほか!
お賽銭を入れるのも含めてマナー違反となります。
二拝二拍手一拝の作法でお参りするのがマナーです。
神馬にフラッシュをたかないで
きつねは御厩(ミウマヤ)で神馬に会うことはできませんでした。
なかなかお目にかかれないだけに、見かけたときは写真を撮りたくなる気持ちはすごくわかります。
でも神馬も大勢の参拝者に見られてものすごくストレスになっているそうです。
ただでさえ、大きな声や手を叩く音でストレスフルなのに、そこにきて、フラッシュまでたかれると…
神馬も生き物なのでその影響は想像できますよね。
できるだけ静かに見守ることがマナーとなります。
木を大切に。ベタベタ触らないで
参道の巨木に抱きついたり、なでたりする人がいますが、木にとって大勢の参拝者から受けるダメージは大きいものがあります。
でも木に触る人って多いんですよね。
神社参拝について著名な方が巨木に抱きつくことを推奨されている動画があったりするくらいですから。
そもそも神域の樹木は神聖なものですし、私たちが思っている以上に木はデリケートだそうなので、木々に触れるのはやめましょう。
五十鈴川の御手洗場に賽銭を入れないで
神域内の掲示にも書いてあります。
五十鈴川のたたずまいが、なんとなく願いを叶えてくれそうに感じるので、賽銭を投げ入れたくなる気持ちもわかります。
でも、やはりお金を投げ入れると川が汚れてしまいますし、川の鯉が呑みこんでしまう可能性もあります。
神聖な川を守るためにもこれは控えたいですね。
また、きつねも実際に見かけたのですが、宮域外の五十鈴川の川岸で石を投げ込む人がメチャメチャ多いです。
石を投げ入れるすぐそばには生き物がいます。
投げ込んだ石が鯉や野鳥にあたることもあるので絶対にやめて欲しい行為です。
駐車場での車の停め方
実は、神宮への参拝は、駐車場に車を停めるときから始まっているといわれます。
できるだけご正宮にお尻を向けないように、と考えると、駐車場所によっては前から停めたほうが良いところもあります。
また、排ガスで樹木を痛めないようにという配慮も必要です。
もちろん、これはできる範囲での配慮となりますが、駐車場でのそうした気遣いが宮域内での行動にも現れるような気がしますね。
まとめ
以上が神宮参拝のための10のマナーです。
いろいろと紹介しましたが、要は神さまを敬う気持ちが大切。
それさえあれば、神宮ローカルマナーにも簡単に対応できると思いますよ。
とはいえ、神宮参拝前に一度確認してもらうとご利益が高まると思います(笑
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。