安心して神棚をお祀りするためにも、榊の飾り方についての基本事項を押さえておきたいですよね。
ここでは、
- 正しい榊の配置
- 榊は一対にしないとダメか
- 飾る榊の本数
- 榊の交換時期
- 榊の水替えのタイミング
などについて整理していきましょう。
榊の正しい飾り方
まずは、基本的な榊の飾り方から。
榊は、白色陶器の榊立てに、神棚の左右一対を飾ります。
一応このブログは、全国の神社を包括している神社本庁の見解に従ってますが、神社本庁でも白色陶器の榊立てを基本にしています。
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出典:神社本庁
ここで、白色陶器ではなく、例えばガラス製の花瓶などを榊立てに使ってもいいの?と疑問に感じることもあるかと思います。
わざわざ買うのものな〜…とか
結構いい感じの花瓶があるのよね…とか。
実は、次の項で詳しくお伝えしようと思ってるんですが、神棚をお祀りしていても榊を飾らないというご家庭もあります。
で、それ自体何か神様に対して失礼なこととか、罰当たりなこととか、そんなことはありません。
榊を飾らない神棚ですらNGじゃないわけですから、ガラス製の花瓶に入れたってNGにはならないということです。
つまり、榊立て専用の白色陶器を使わなければいけないという厳密な決まりはないわけですね。
とはいえ、神棚用の陶器の榊立てで飾ることで、より大切に神棚をお祀りしているという気持ちになるのであれば白色陶器の榊立てをおすすめします。
ただ、正直なところ、そういう厳かな気持ちになるのが大切なのであって、榊立てそのものの問題じゃない、とも思ってます。
なので、どんな容器を榊立てに使うにしても、気持ちが高まるような使い方にはしたほうがいいですね。
例えば、使い始めたら、神棚専用のものとして使うとか。
ま、一度神棚用に使い始めたものを、他のものに流用するってなかなかできないことだとは思いますけど…
配置の仕方は、神棚の両端ですね。
イラストにするとこんな感じです。
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ちなみに、水・米・塩のお供えについては、お酒を加えて、こちらのように配置するなどバリエーションはいくつかあります。
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榊は左右一対じゃないとダメ?
一般的な榊の飾り方は、両サイドに一対で飾るということでしたが、
という疑問もあるかと思います。
先ほど神棚に榊を飾らないというご家庭もあることを紹介しましたが、その理由は、
- 現代の住居スペースの問題
- 榊よりお札を祀ることが大切
と考えられていることが挙げられます。
榊が飾られない神棚があるくらいですから、左右一対でなく、片方だけ飾るということも当然問題はありません。
さきほどの、榊立と同じ理屈ですね。
この点このブログについて監修してもらっている神主さんも、
とおっしゃっていますので、神棚のスペースなどにあわせて、可能な範囲で飾るようにしましょう。
飾る榊の本数
続いては飾る榊の本数についてです。
こちらもいろんな意見があります。
- 左右に1本ずつ飾る
- 本数にこだわらずに左右に奇数本ずつ飾る
- 左右に束で飾る
※左右一対ではなく1か所に飾る場合は「左右」を「1か所」と読み替えてください。
などです。
この点については神主さん曰く、
とのことでした。
たしかに、榊を飾らない神棚であってもいいくらいですから、もはや本数が何本かというのはそこまで重要ではなくなりますね。
神棚のスペースがそんなにないので、左右で丸々一束ずつはちょっとむずかしいんですよね。
で、枯れていくと少しずつ間引いて行って、最後数本になったところで新しいものに交換するって感じ。
(交換時期は次の項目で解説します)
でもやっぱり、交換したての青々と繁る榊にエネルギーをめっちゃ感じるので、本数も多いほうがいいような気もしてたり。
ここも気持ちの問題だとは思いますけど。
あなたの気持ちの中で、神棚を拝んで厳かな気持ちになれるのであれば本数は問題ではないんでしょうね。
なお、本数については地域によっても異なるようなので、どうしても気になる場合はお近くの神社で尋ねてみるといいですね。
榊の交換時期
神棚に飾った榊の交換時期については、別記事で詳しく解説していますが、ここでもかいつまんで説明しておきましょう。
実は、意外なことに榊の交換時期に明確な決まりはありません。
大切なのは青々とした榊を飾ることなので、枯れてきたら交換するという考えで大丈夫です。
ただ、一般的には、毎月1日と15日に交換すると良いと言われています。
これは、神社で毎月1日や15日に月次祭という、氏子や世の平安を願った神事が行われているのに合わせてのものです。
とはいえこれも一つの目安であって、神道の決まりというものではありません。
実際、現実的にも、1週間程度で榊が枯れてしまうこともあれば、1月経っても榊が元気な場合もあります。
神主さんによると、
とのことでした。
・1日とか15日変えなきゃいけないのか…
・でもその前に枯れたらどうしよう…
・逆に1日とか15日になったのに青々と繁ってたら交換するのもったいなくね?
みたいに。
でも現役の神主さんから「交換は枯れたタイミングでいいよ」って聞いてすごく安心しました。
それからは、さっきと同じ話ですけど、枯れてきた葉を間引いていって、最後数本になって寂しくなってきたところで交換て感じです。
この交換の間隔は不定期なのでなんとも言えないですね。
ただ、榊立てに入った水の交換時期と榊の長持ちの具合とはかなりリンクすると思ってます。
経験上ですが。
(これも次の項目で詳しくお伝えします。前後してすみません)
榊の水替えのタイミング
こちらも明確な決まりがあるわけではありませんが、青々とした榊を少しでも長持ちさせようと思えば、毎日水替えしたほうが良いです。
特に夏になると水がいたみやすいですし、カビも生えやすいですしね。
ま、季節にもよりますが…。
やっぱり涼しい時期のほう長持ちしやすいみたい。
当たり前ですが、暑い時期は水がいたみやすいからでしょうね。
毎日水を交換してても枯れるのが早いです。
どっちにしても、夏場に水交換サボると、すぐに榊立ての中はめっちゃ汚れるので、そこは要注意!
造花の榊を検討しようかなというあなたはこちらの記事がおすすめ
まとめ
この記事のポイントは、
- 榊は白色陶器の榊立てに飾って神棚の両端に配置するのが基本
- 両端ではなく1か所であっても問題ない
- 榊の本数は1本でも奇数でも束でも良い
- 榊の交換時期は枯れ始めてからで
- 榊を長持ちさせるには毎日の水替えがおすすめ
でした。
このブログを監修していただいてる晴明さんもおっしゃっていましたが、大切なのは青々とした榊を飾ることです。
そのほかのことは、あなたの気持ちの中で神棚を大切にしていると感じることができるかどうか。
その気持ちが神様のご神威を増すことにつながりますから。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。
はじめまして、当方の神棚は榊対ではなく一つだけですが
はじめからそうでしたので、普通にお供えしてます。
そこで今年初めに(正確には去年の暮れ)に掃除して
新しい榊をまつり、その後今年になり何故か?7月のはじめまで未だに枯れずにいます。冬から初夏までは
毎週、月曜日に水お変え、梅雨ごろから現在(7月28日)まで週2回水を変えております。さすがに今2・3本枯れてきたのでいよいよ週明け8月1日が丁度月曜日なので変えようと思っています。
こんなにも枯れずにもった事は今までありません(約35年)榊は国産で近くの農家の人がJAの販売所で売られていたものです。こんなにも長持ちする事ってあるのでしょうか?
不思議でなりません。今度も同じものを祀るつもりですが
そんなに長持ちするかわかりません・・・
マッハさま
はじめまして、管理人のきつねです。
コメントありがとうございます。
きつね宅の神棚でも、半年以上、榊が青々と繁っていることはめずらしくないですよ。
ただ、週2回の水替えでは、せいぜい2週間ほどしか持ちませんでしたね。
いつの頃からから毎日水替えをするようになってから、数ヶ月持つことも珍しくなくなりました。
全ての榊に当てはまるわけではないのですが、中には半年以上もつものも出てきました。
(根が生えてきたり。)
私自身は、水替えのタイミングと榊の質かな、と理解していたのですが、
マッハさんの事例を伺うと、そうではないのかもしれないですね。
水替えも週2回ほどですし、榊の質も良さそうですもんね。
今回、マッハさんの榊が長持ちしている理由がなぜなのかはわかりかねますが、
きつねの経験上は、そうしたことはよくあるということはお伝えできます。
いずれにしても、そうした長持ちの前提として、心を込めた神棚のお祀りは必要かと思います。
マッハさんのお心が榊の寿命を伸ばしてるんでしょうね。
素晴らしいことだと思います。
マッハさんの弥栄を祈念いたします。
返信有難う御座いました。
またわからない事等あったらお聞きします。
マッハさま
どうぞ遠慮なくなんでもお尋ねください^^
神棚の榊の飾り方について参考にさせていただきました。ありがとうございます。ひとつイレギュラーなことについてお聞きしたいのですが、デジタルフォトフレームに伊勢神宮の公式で出している動画を入れて再生していますが、余った榊をその隣に活けておいてあります。
去年の年末にはほぼ枯れていない榊を入れ替えたため余りが多く出て、フォトフレームの両脇に榊を活けることになっているのですが、これは、神棚として機能しているのでは?と考えが浮かんでいます。御札はフォトフレームにはありませんし、お社もありません。なのでこの考えは違うとは想うのですが、ふと眺めていると森になっているなぁと感じもするのです。
どうなのでしょうか。ブログ主さんの見解をできたらお伺いしたいです。
ShintoChanさま
コメントありがとうございます。
デジタルフォトフレームで伊勢神宮の動画を再生しながら、その両脇に榊を配置されているとのこと。
私は、神棚の具体的な有り様というのは形式的なものであって、
いかに心を込めて神さまをお祀りするかが大事だと考えています。
ShintoChanさんなりのお祀りの仕方で、そこに神さまを感じることができるのなら、
何よりのことではないでしょうか。
ぜひそのようなお祀りを継続してもらえたらと。
ShintoChanさんの益々の弥栄を祈念いたします。
ありがとうございます。神棚の他にもデジタルフォトフレームの両脇に榊を活けてあることで、気持ちが清まる感じもします。特に榊の水換えをし終え、元の場所に戻す際によく感じます。
このまま、榊の続いていく間続けていこうと思います。丁寧なお返事、ありがとうございました。