お正月に玄関にしめ縄を飾るのはわかるんだけど、
なんで神棚にしめ縄飾るわけ?
車の正面に飾ったりするのは見かけるよね。
それに加えて、どうして神棚にもしめ縄を飾るのかは
しめ縄の意味から理解する必要があるかも。
神棚にしめ縄を飾ってるご家庭を見かけることもあるかと思います。
そもそも、なんで神棚にしめ縄を飾ってるんだろう?
不思議に思うことがあるかもしれません。
そこで、この記事では、
- 神棚に飾るしめ縄や紙垂の意味
- しめ縄や紙垂を飾らないとお祀りの効果はないのか
について解説していきます。
なお、こちらの記事は以下の書籍などを参考に作成しています。
- 神社検定公式テキスト①『神社のいろは』(扶桑社)
- 神社検定公式テキスト②『神話のおへそ』(扶桑社)
- 『なぜ成功する人は神棚と神社を大切にするのか?』(窪寺伸浩)<あさひ出版>
また、現役の神職さんにも監修してもらっています。
神棚に飾るしめ縄と紙垂の意味
今でもそうなんですが、日本人は古代から、大きな木、岩とか、山など、そうした自然物に神様が宿るものだと考えてました。
ちなみに、このような神様が宿るもののことを依代(よりしろ)といいます。
そして、神様が宿るような大きな木や岩などを神聖なものと考えて、そこが神聖な場所であることを示すための印をつけていたんです。
それがしめ縄です。
あなたも、木や岩にこんな感じでしめ縄が張られているのを見たことがあるかと思います。
【木】
【岩】
そして、この考え方は神棚でも同じです。
神棚が神聖な場所であることを示すために、しめ縄が飾られるわけですね。
また、神様の依代は、岩や木などの自然物だけじゃなく、
鏡や布(幣(へい)とも呼びます。)も依代の1つです。
そして、布の代わりに四角形の紙を使うようになったのが、現在の紙垂(しで)です。
つまり、紙垂は神様の宿り先の1つというわけです。
しめ縄と同じように、そこが神聖・清浄であることを示すものとなります。
ちなみに、典型的なしめ縄でいうと、
- しめ縄
- 〆の子
- 紙垂
となります。
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この3つにはそれぞれいわれがあって(諸説ありますよ)、
- しめ縄は雷雲
- 〆の子は雨
- 紙垂は雷の稲妻
を表しているとされてます。
まさに、稲作文化の日本では、雲や雨、雷が収穫に直結しているからこそ、
これらを表したしめ縄を神社に奉納することで五穀豊穣を祈願した、
と言われているんですね。
また、大相撲の横綱も紙垂を垂らしたまわしを締めることがありますね。
↓↓↓
神聖さを示すものであるとともに、四股を踏むことが邪気を払うと考えられています。
神棚のしめ縄と紙垂の種類
しめ縄の表記には、
- 注連縄
- 〆縄
- 標縄
- 七五三縄
などいろんな表記がありますが意味は同じです。
様式も様々で、代表的なものとしては、
- 前垂注連(まえだれ)
- 大根注連(だいこん)
- 牛蒡注連(ごぼう)
などがあります。
それぞれ以下のような形です。
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出典:神社検定公式テキスト①『神社のいろは』
なお、大根注連や牛蒡注連は向かって右が上位とされ、
神棚に取り付ける際には、右太左細が原則となります。
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また、紙垂については、紙の切り方、折り方などにより、
- 伊勢流
- 吉田流
- 白川流
など、さまざまな作法があります。
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出典:神社検定公式テキスト①『神社のいろは』
神社によって定形ではなく、神様や用途によって異なる形のものを使います。
神棚にしめ縄や紙垂は必要か?
全国の神社を総括している神社本庁が基本としている神棚の祀り方では、しめ縄を張り、紙垂を垂らすことになっています。
なので、しめ縄を張って紙垂を垂らすのが正式なお祀りです。
ただ、神棚のお祀りの仕方には絶対というものはありません。
できる範囲のお祀りをすれば良いのであって、
しめ縄を張っていないから神様に失礼だとか、
お祀りの効果がないということはありません。
このブログを監修してもらっている現役神主さんも、
無理してしめ縄を張る必要はありませんよ。
とおっしゃっています。
まとめ
しめ縄には神聖な場所を表す意味があるのか。
いいね 、うちの神棚にも飾ってみよ。
ただ、お祀りし続けることが一番大切なので、くれぐれも無理しないでね。
まとめると、
- しめ縄や紙垂は神棚が神聖な場所であることを表す意味がある
- しめ縄にも紙垂にもさまざまな様式があるがその意味するところは同じ
- 毎日お祀りを続けることが大切なので、必ずしもしめ縄を飾る必要はない
となります。
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。