神棚の灯籠の点灯を考えるにあたって、そもそも神社における灯籠とはどのような意味があるのかについて整理してみます。
詳しくはこちらの記事で紹介していますが、
ポイントは、
- 神社の灯籠はご神威を望む祈願者から奉献されたもの
- 火を灯すことには神域の印や魔除の意味がある
の2つです。
家庭での祭祀との関係では、特に2番目の「火を灯すことには神域の印や魔除の意味がある」という点が重要です。
火を灯すことに神域の印や魔除の意味があると考えると、灯し続けることは1つの選択肢となります。
実際、このブログを監修いただいている神主さんによれば、
とのことです。
ただ、家庭での祭祀において神棚の灯籠の火を灯し続けることは現実的ではありません。
(実際は”火”ではなく電気で灯していたとしても意味合いとしては同じです。)
そこで、現実的な選択肢を考える必要があるのですが、神さまをお祀りするにあたっては、神さまへの継続した敬いの態度こそが最も大切であることを考えると、
常に神様への敬いを欠かさないという意味で、
- 自分で決めた時間帯に点灯消灯する
- 日々のお参りにあわせて点灯消灯する
という選択肢が最も穏当で妥当な選択肢ということになります。
実際、神主さんによると、
続けられる範囲で継続することが大切なことです。
私が氏子さんから尋ねられた場合は、お参りするとき灯していただき、終わったら消していただいて結構ですよと案内しております。
と対応されているとのことです。
もちろん、自分で設定した任意の時間で点灯消灯すればよいので、それをタイマーでセットされても結構です。
どちらの神社でも灯籠の点灯はタイマーでセットされてるようですしね。
ただ、家庭祭祀においては、タイマーではなく、あえて手間をかけることで神さまへの敬いの気持ちを喚起するというのも1つのやり方ではないでしょうか。
もちろん、「こうしなければならない」というルールはありませんので、以上の内容を神棚の灯籠の点灯消灯の参考にしていただければ幸いです。
質問者です。この度は記事にしていただき誠にありがとうございました。
灯篭について具体的に書かれているサイトがなかなか見つからず、藁をもつかむ思いで質問させて頂きました。
何もわからない所から三社宮を設置して色々とネットや書籍で調べて今日に至っております。こちらのサイトは神主さん監修と言うことでものすごく参考にさせて頂いております。これからも色々とご教授賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ゆうちゃんとさえちゃんのパパさま
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
またこのたびはご質問いただきありがとうございました。
これからもみなさまのお役に立てますよう、現役の神主さんにご協力いただきつつ、本来の神道の考え方をお伝えしていければと思います。
どうぞ引き続きよろしくお願いします。