受験前には神社で御祈祷してもらうくらい気合も入ってたから良かったよ。
神社で願い事をしたは良いけれど、結果が出たあと、どうやってお礼参りしていいのかわからない…
お礼参りについてのこうした悩みって多いんじゃないかと思います。
そもそもお礼参りには行かなきゃいけないの?とか。
そこでこの記事では、神社のお礼参りについて、
- お礼参りの意味
- お礼参りの仕方
- いつまでにすべきか
- お供えはどうするか
などについてお伝えしていきたいと思います。
きつね家の事例も紹介しながら、実体験にもとづくお礼参りを詳しくお伝えしていきます。
お礼参りとは?
お礼参りっていうと何かむずかしいことのようにも感じますが、考え方としてはいたってシンプル。
日常生活でも、誰かに頼み事をしたなら、頼み事をするときだけじゃなく、協力してもらったことに対して後からきちんとお礼を伝えますよね。
それは神さまにお願いしたときも同じこと。
なので、神社で頼み事(ここでは「願い事」のほうがしっくりくるかも)をしたなら、後からきちんとお礼を伝えましょう、ということです。
そもそも神社で祀られている神さまは実はめちゃくちゃ人間臭いです。
やっぱりきちんとあいさつできる人のことを「こいつかわいいな」と思ってしまうのです。
なので、人間と同じく、いや、むしろ人間以上に、願い事をしたなら、その後もきちんと感謝の気持ちを伝える、ということが求められるわけです。
こう考えるとイメージがわいてわかりやすいですよね。
では具体的に、お礼参りではどんなふうに感謝の気持ちを伝えればよいのか、続いては、お礼参りの仕方について考えてみます。
お礼参りの仕方
お礼参りの仕方のポイントは、
- 願い事の結果を報告する
- 協力してもらったことに感謝する
の2点です。
願い事の結果を報告する
お礼参りでの結果の報告というと、たとえば、大学入試の合格祈願をした場合、合格した結果を報告するというのはわかりやすいと思います。
では不合格だった場合も神さまには報告すべきなのでしょうか?
答えは…
結果がうまくいかなくても報告すべき
です。
ここも人間界をイメージしてもらえればわかりやすいです。
もしあなたが頼み事をされたとして、あなたが頼み事のために協力したとすると、その後結果がどうなったのか、普通に気になりませんか?
たとえば、あなたの友達のAさんがB君のことを好きだったとしましょう。
Aさんから、B君とも友人であるあなたに、B君とのとりなしを頼まれたとして、あなたがAさんにB君を紹介したような場合。
その後の結果がどうなったかをAさんが教えてくれないと、めっちゃ気持ち悪いですよね。
AさんがB君とうまくいったかどうかにかかわらず、そこはきちんと報告してもらいたいと感じると思います。
(もちろん、報告がないということは、AさんはB君とうまくいかなかったのかな、という推測も働きますが、ここは基本的なルールということで)
神さまに対してもこれと同じです。
なので、結果がどうだったかに関わらず、その結果を神さまには報告すべき、となるのです。
感謝の気持ちを伝える
神さまに願い事をしたということは、その結果にかかわらず、神さまには何かしら協力していただいた、ということになります。
具体的な形はわかりませんが、見守っていただくことも含めて、何かしらのご神威が働いたという意味です。
なので、願い事に対して協力してもらったことに対する感謝の気持ちを伝えるべきです。
神さまが協力してくれたことに対する感謝をするからこそ、結果がどうだったかに関わらず神さまには報告すべき、と考えることにもなります。
具体的な伝え方(きつね宅の事例)
たとえば、きつね宅では、息子が中学受験で志望校を受験する際、自宅近くの氏神さまで合格祈願をしました。
その後、無事に合格できたことに対するお礼参りでは、
神さま、おかげさまで息子が志望校に合格することができました。(=結果の報告)
息子の受験勉強を見守っていただき、本番でも力が発揮できるようご支援いただいたことに感謝します。(=協力してもらったことに対する感謝)
ありがとうございます。
この結果に慢心せず、親子共々さらに精進してまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
とお伝えしました。
もし、息子が中学受験で不合格になっていた場合にお礼参りしたなら、
神さま、残念ながらこの度の試験では、息子は志望校への合格は叶いませんでした。
ただ、息子の受験勉強を見守っていただき、一生懸命受験勉強に取り組めたことを感謝します。(=協力してもらったことに対する感謝)
ありがとうございました。
この結果を引きずることなく、親子共々、次の目標に向けて精進してまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
とお伝えしていたと思います。
ちなみに、お礼参りする際、事前に神主さんにお礼参りの仕方やお礼の言葉がけについて相談していたところ、
神さまもよろこばれますよ。
とお墨付きをいただいていますので、ぜひあなたもお礼参りの際の参考にしてくださいね。
お礼参りのタイミング
お礼参りのタイミングについては、一般的には1年以内と言われていますが、神社公式として示されているわけではありません。
神主さん曰く、
ただ、完全に私見になりますが、できるだけ早めの方が良いとは思います。
お世話になった神様に早めにお礼を伝える、というのは自然なことですから。
神様とできるだけご縁を深めるという考え方からも早めのお礼参りが望ましいですね。
こうした考え方からすると、目安として100日以内と考えれば良いと思います。
うまくいった結果は早く伝えたいと思うでしょうから、この期間でも不都合はないでしょう。
また逆に、うまくいかなかったとしても、3か月あれば心の整理もできるだろうと考えるからです。
1つの考え方として参考にしてみてください。
と、お礼参りの目安として100日以内と紹介されています。
お礼参りにお供えは持参すべきか
ではお礼参りのとき、手ぶらでお参りしてもいいのか、お供えを持参すべきか。
その点も気になりますね。
あくまで気持ちですね。
ただ、お供えをお持ちいただけるなら神さまもよろこばれることでしょう。
これも人間界を例に考えるとわかりやすいです。
お世話になった方にご挨拶に行く際、手ぶらが良いのかどうか。
ただ、やはりここは神主さんは答えにくいかも知れませんね。
お世話したんだから手土産持ってこなきゃダメだよ、みたいになってしまいかねません。
神主さんも含めて、広い意味でのお世話する側からするとさすがにそれは言いにくい。
なので、ここは神さまの気持ちを推し量って、何かしらお供えを持参するようにしましょう。
お供えとして代表的なものは、
- 初穂料
- お酒
といったところです。
初穂料は平たくいえば、現金を包むということですね。
お酒をお供えすることについては、神主さん曰く、
神社ではお米の次にお酒が重要になりますから。
ちなみに、お供えされたお酒は神様の毎日のお供えに使用されますよ。
とのことでした。
なお、神社へのお供えを「奉納」といいます。
初穂料やお酒に限らず、米、旬の果物などがあります。
また、モノに限らず、奉納相撲とか、奉納演舞とか、広く神さまへの捧げもののことをいいます。
奉献酒を並べる方が見栄えもいいですしね。
お米やその他の奉納は、そういう風習がある地域に限定的なものと考えてよいでしょう。
なので、お供えをするなら初穂料かお酒で考えていただくと結構です。
下世話な話ですが、やっぱり現金のほうがありがたいとか?
お酒の方が直接的な感じがしないので奉納しやすいです。
神主さんがいれば、「奉納してください」ということでお渡ししてください。
神主さんがいない神社であれば、お酒を管理する人がおらず置かれたままになってしまうので、いつもより高額を賽銭箱に奉納するとよいですね。
神社へのお供えについて簡単にまとめると、
一般的なお供えは、
- 初穂料
- お酒
のどちらか。
- 神主さんがいる神社ならお酒
- 神主さんがいない神社ならいつもより多めのお賽銭
といった形で考えればOK
となります。
お礼参りの相場
神社によっては御祈祷の初穂料を明示されているところもありますが、お礼参りについてはさすがに明示されているものを見たことはありません。
金額をお伝えするのはなかなかむずかしいです。
神主さんでも回答するのはむずかしいようです。
きつね的には、御祈祷の際の初穂料を参考に考えればよいかなと思っています。
初穂料の半額〜同程度の金額
といったイメージです。
ここで、きつねのお礼参りを参考に紹介しましょう。
きつねの場合、合格祈願の御祈祷を氏神さまにお願いした際、5,000円程度の初穂料をお供えしました。
その後、氏神さまにお礼参りをした際には、3,000円程度のお酒をお供えしています。
ちょうど半額程度のお礼参りとなりますね。
ちなみに、御祈祷していただく際は、地元の神主さんから「お気持ちで」と言われていたので、他の神社の相場である5,000円を初穂料としています。
また、きつねはこのブログを監修いただいている神主さんにも、遠隔での御祈祷をお願いしていたので、御祈祷の初穂料と同じ金額で2,000円をお礼としてお包みしています。
※この記事の最後に紹介しているnorikroさん
この場合は、御祈祷料が少額だったため、そのままの額を初穂料としています。
お礼参りの金額についてぶっちゃけて紹介しましたが、大切なのは金額よりも、お礼参りを丁寧にする気持ちなのかなとすごく感じています。
いずれの神主さんにもすごくよろこんでいただけたと思うので、強くそのように感じましたね。
お礼参りできないとき
お礼参りしたくても事情があってできない…そんな場合もあるかと思います。
たとえば、関西の人が九州に旅行に行って、福岡の太宰府天満宮で合格祈願のお参りをしたような場合、九州まで遠方すぎてお礼参りできない、とかいう場合です。
それでも何かお礼を伝えたい、ということであれば、
一番丁寧な方法としては、
お礼の手紙 + 初穂料(現金書留)+ お受けしたお守り(同封) + 遥拝
となります。
遥拝というのは、お参りしたい神社の方角に向かって、遠く離れた場所からお参りするという方法です。
もう少し簡易に済ますなら、
お礼の手紙だけ送付して、お守りは近くの神社に納める、という方法でも問題ありません。
なお、他の方法として、
・参拝したい神社と同じ系統の神社にお参りする
・氏神さまにお参りする
などが紹介されることもありますが、もちろんこのような方法も間違いではありません。
ただ、せっかくならお礼参りしたい神社にダイレクトに感謝の気持ちが伝わる方法をおすすめします。
そのベストな形が
お礼の手紙 + 初穂料(現金書留)+ お受けしたお守り(同封) + 遥拝
ということです。
先ほどきつねが遠隔祈祷での合格祈願にお礼参りさせてもらったと紹介しましたが、もちろん、一筆箋によるお礼のメッセージ、初穂料、遥拝の形で、遠隔ながらもお参りさせていただいてます。
お礼参りしないとバチが当たる?
念のためお伝えしておきますが、お礼参りしないからといって、何かバチが当たるとか、そういうことではないので安心してください。
神主さん曰く、
なので、神社公式としては、お礼参りしないからといってバチが当たるとか、神さまに嫌われるとか、そうした考え方はありません。
ただ、お礼参りをしてただくことで、神さまとのご縁が深まり、結果として願い事が叶いやすくなる、ということは言えるかもしれませんね。
とのことなので、お礼参りをしないことを気にしすぎる必要はありません。
まとめ
来週のお休みの日に初穂料の半額程度のお酒を奉納するよ。
お礼参りをきちんとしておかないと、次のお願い事もしにくいしね。
この記事では、お礼参りについて考え方を整理してきました。
明確なルールがあるわけではないですが、整理の基本としては、神さまを人間世界に置きかて考えてみるとわかりやすいです。
人間界で何か頼み事をしたのなら、きちんとお礼する、人間臭い神さまの世界でも同じことがいえます。
シンプルにそれだけです。
お供えの考え方も基本的には人間界の延長にあります。
できるだけシンプルに考えて、神さまとのご縁をどんどん深めていきましょう。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの開運を心より祈念いたします。