やっと出会いました…
きつねがずっと考えていた神道的な「祓い」による成功法則を解説した書籍に。
それが今回解説する『和の成功法則』(大野靖志)です。
(2024/10/08 00:33:58時点 Amazon調べ-詳細)
著者の大野靖志さんは、別記事でも紹介している「とほかみゑみため」についての書籍を書かれた方です。
神道の考えを日常に取り込むようなテーマの書籍を多く出版されています。
本書は、これまで「引き寄せの法則」、「マーフィーの法則」、「思考は現実化する」など、西洋的な文化を背景にした成功法則をいくらやってもうまくいかなかったという人にとって、新しい可能性を示す朗報となると思います。
もちろんそれはきつねにもガッツリ当てはまります!
それでは具体的に解説していきましょう。
『和の成功法則』のポイント
きつね的に理解した本書のポイントを整理すると、
- 感情、トラウマ、思考、知識、先祖からの影響(=エネルギー)は重力となって思いのまま願望を実現するための足かせとなる
- エネルギーを祓うことで「空」の状態を実現できる
- 「空」の状態から言霊の力を使うことで思いのまま願望を実現することができる
- 祓いのために有効なのが三種祓詞、身禊祓詞、大祓詞、一二三祓詞
- 言霊を発するときは願望がかなったと過去形を用いる
となります。
なかでも、「祓い」の概念を用いた願望実現法は、巷の成功法則とは真逆と言っていいアプローチです。
この記事の冒頭で、本書が「新しい可能性を示す」と紹介させてもらったのはこれがメインになります。
では1つずつ、きつねの解釈と合わせて解説していきましょう。
「祓い」を用いた願望実現法については、こちらの記事でも触れています。
思考は重力となる
神道的には「思い」(=思考)は「重い」であると考えます。
つまり、
- 日々浮かんでは消える感情
- 生まれてから今まで溜め込んできたトラウマや心のしこり
- これまで学んできた成功法則や知識
- 人や場所から受けているエネルギーや祖先からの影響
など、ネガティブなものはもちろんですが、ポジティブなものも含めて、「思い」は「重い」であり、意識下の重力となって、あなたの願望実現を妨げます。
実は、「引き寄せの法則」や「マーフィーの法則」など、これまでの成功法則の限界はここにあります。
(もちろんこれらの成功法則によって願望実現し、楽しく人生を過ごしてる人もいるでしょうが、うまくいってない人への話として聞いてください。)
これまでの成功法則では、顕在意識を通じて潜在意識にポジティブな思考を送り込むことで、潜在意識がポジティブな思考で満たされ、その結果、思考は現実化できると考えられてきました。
潜在意識がポジティブな思考で満たされるならば、そのような願望実現もありうると思います。
ですが、実際には、潜在意識はポジティブなものもネガティブなものも含めて、様々な思考が混沌としていて、顕在意識の力で簡単にポジティブ化できるようなものではありません。
むしろ、ポジティブな思考を顕在意識から潜在意識に送り込もうとすればするほど、潜在意識はどんどんネガティブ化していくような、逆相関が見られるケースのほうが多かったりします。
そのため、引き寄せの法則などを使って願望を実現しようとしても、実現できないばかりか、逆に願望が遠のいてしまうようなことが起こりえます。
みなさんもそういう経験ないでしょうか。
例えば、
- 勉強する習慣を身につけた自分をイメージすればするほど勉強できなくなる
- 早起きしてる自分をイメージすればするほど寝坊してしまう
- 感情をコントロールできる自分をイメージすればするほど感情が爆発してしまう
‥など。
「思い」が強いほど重いおもりとなって、願望は実現できず、むしろ逆の現実が引き寄せられてしまうのです。
そこで、神道的な「祓い」によって、あらゆる「思い」を浄化(=「空」の実現)する必要性が出てきます。
これが巷の成功法則とは真逆のアプローチです。
「祓い」による「空」の実現
本書では、「思い」を神道的な「祓い」によって浄化すると、無意識領域が「空」の状態になるとします。
そして、神道的な「祓い」を行うことができる4つの強力な祓詞を紹介します。
(4つの祓詞については後ほど詳しく解説します。)
「空」の状態とは、物理的には何もない状態なのに、無限の可能性を内包している状態のことです。
仏教ではよく知られた考え方ですが、最近では、量子物理学の見地からも「空」=5次元の領域をさすものとして着目されています。
祓いによって、いわばビッグバン前の宇宙のように、なにも存在しないのにビッグバンを生み出すようなパワーが内包された次元を生み出せるということです。
あとはこの無意識領域(5次元)にアクセスして、現実を創造する言霊を使えば、願望はたやすく実現できるようになります。
言霊の力による願望実現
無意識領域のすべてを祓ったうえで、現実を創造するためのブースター(増幅器)となるのが、言葉の力、つまり、言霊です。
本書では、量子力学においては、「この世に存在するものはすべてエネルギーであり、振動している」という事実が常識となっている、とされます。
そして、私たちが普段使っている言葉も例外ではなく、エネルギーであるとともに、固有の振動数をもって存在していると。
したがって、無意識領域(5次元)にアクセスして言葉の力=言霊をうまく使えば、その振動が現実世界を振動させ、現実世界における創造を生み出すことができるようになるということです。
きつねのイメージとしては、無意識領域を祓いによって「空」じることで、言霊の振動が無意識領域に響きわたり、さらに大きな波動となって現実世界に影響を与える、というように理解しています。
無意識領域が「思い」によって混沌としていれば、いくら言葉の力を使っても振動が響き渡ることはありません。
当然、現実世界に影響を与えることなどできません。
これまでの成功法則がうまくいかなかったのは、こういう観点からも理解することができます。
なお、本書では、こうした祓いと言霊によって現実を創るプロセスを、神道での結びと表現します。
言霊を用いるテクニック
本書では、言霊は「祈り」によって発せられるとします。
そして、この「祈り」は、「祈る」=「意宣(いの)る」で、自分の意志を宣言するという意味で、いわば決意表明をすることです。
意宣りである言霊が発せられると、振動により「結び」が起きて、現実が想像されていきます。
そして意宣りは、
- 紙に書く
- 宣言する
いずれかで行います。
宣言する場合は、声に出しても心のなかで発してもどちらでも構いません。
どちらの方法でも、
- 淡々と1回言うだけで十分
- 自分が現実化したい目標や成就させたいことを素直に発する
- 「私の〇〇の願いがかなった」と、意思を明確にして過去形で発する
- どうせ成功するという軽やかな気持ちで行う
のが言霊を用いる際のテクニックとして紹介されています。
なお、きつねは、言霊を発する際のテクニック部分には巷の成功法則が使えるだろうと考えています。
もちろん、これまでの成功法則では「祓い」という概念がないので、潜在意識をクリーニングするというアプローチは本書独自のものです。
ただ、潜在意識に言霊を発する際によく言われるような
- あたかも願望を達成したかのようにイメージする
- 達成したという完結型の言葉を使う
など、これまでの成功法則のテクニックは、
まさに本書で紹介されているような、
- 「私の〇〇の願いがかなった」と、意思を明確にして過去形で発する
- どうせ成功するという軽やかな気持ちで行う
をより詳しく解説したものだからです。
そういう意味で、「引き寄せの法則」、「マーフィーの法則」などを学ぶ意味は大いにあると思います。
4つの祓詞
本書では最強の4つの祓詞として
- 三種祓詞
- 身禊祓詞
- 大祓詞
- 一二三祓詞
をあげます。
たしかに、身禊祓詞以外の祓詞はこれまでこのブログでも紹介してきたもので、きつね自身もその強力なパワーを体感しています。
本書によると、
千年以上も伝承されてきた数々の祓詞のなかで、宮中祭祀を司ってきた白川伯王家が実践を重ねた結果、もっとも祓いの力を発揮するといわれてきた祓詞
がこの4つの祓詞です。
本書には附属のCDがあって、4つの祓詞が収録されているのですが、このCDを流すだけでも祓いの効果があるとされています。
ただ、きつね的には単に流すよりも実際に声を出して奏上したほうが祓いのパワーが数倍増すと体感します。
きつねは毎朝、三種祓詞と大祓詞を大きな声で奏上しています。
(出勤前、所要時間は約6分)
その効果は絶大で、奏上したあと心がスッとしてものすごく気持ちが良いです。
そして確実に運気は上昇していってます。
以下に4つの祓詞を紹介しますが、実際に唱える場合は、三種祓詞か大祓詞をおすすめします。
三種祓詞
遠津御祖神(とおつみおやがみ)、すなわち、ご先祖さまに感謝し、ご先祖さまからの後押しをいただく詞です。
本書では、先祖の影響をすべて祓い、あなたの人生がスムーズに進むようにしてくれると考えられています。
三種祓詞については、こちらで詳しく解説しています。
こちらの記事中の、とくに
とほかみゑみため 祓ひ給へ清め給へ
の部分が本書に附属のCDで扱われる三種祓詞となります。
身禊祓詞
伊奘諾尊が黄泉の国から戻り、海水で身を清めた際に生まれた神々を紹介する祓詞です。
本書では、場を整える祓詞として紹介され、磁場のゆがみを調整して浄化し、清浄な空間にしてくれると考えられています。
本書のCDに収録された身禊祓詞とは異なりますが、こちらの天津祝詞が身禊祓詞として紹介されることもあるので参考にしてください。
大祓詞
祓詞のなかの祓詞。
キングオブ祓詞でものすごい祓いのパワーがあります。
本書では、現実に影響を与えている、すべてのマイナスエネルギーを祓う祓詞であり、あらゆる「罪穢れ」を祓ってくれるオールマイティな力をもっていると考えられています。
大祓詞のうち、本書のCDに収録されているのは中臣祓(なかとみのはらえ)なので、以下の記事とは少し内容が異なりますがほぼ同様のものとなります。
一二三祓詞
森羅万象を振動させ、自らを神域に導く詞です。
本書では、創造への感謝を表す祓詞であり、数を唱えることで、宇宙の起こす創造全てへの感謝を表すと考えられています。
一二三祓詞はこちらで詳しく紹介しています。
まとめ
以上紹介してきたように、『和の成功法則』はこれまでの巷の成功法則とは真逆のアプローチから願望実現を図るものです。
引き寄せの法則がうまくいかずに痛い目にあったきつねとしては、本書のアプローチに大賛成です。
実際、本文でも紹介したように本書の考え方に沿って祓い→結びを行うことでかなり願望実現が達成できています。
ただ、きつねとしては、本書を一歩進めて、さらなる祓いの生活をおすすめします。
- 神社参拝を日課にする
- 祓詞の奏上を日課にする
- 自宅に神棚をお祀りする
などです。
人間は日々生活するだけでどんどん「思い」が溜まっていきます。
なので祓いを日常化して、できるだけ「思い」が残らないように過ごす必要があります。
日常で祓いが実践されるようになると、「思い」の重りがなくなって、意識は軽やかになり、「空」に近いような状態が長い時間維持できるようになります。
そうすると、自ずと願望実現に近づくわけです。
日本古来の文化に根ざした『和の成功法則』はぜひともみなさんに読んでいただきたい一冊ですね。
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それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさまの開運を心より祈念いたします。